トーガ プルラ(TOGA PULLA)の2019年春夏コレクションが発表された。
今シーズン、インスピレーションの源となったのは、イスラム世界に伝わる説話集『千夜一夜物語』の中で、最も有名な物語の1つである『アラジンと魔法のランプ』。自由を求め、希望を胸に未来へと進んでいく"アラジン"をイメージし、中東を彷彿とさせるエキゾチックなムードをベースとしつつも、様々な要素を融合させたミックススタイルを提案していく。
たとえば『千夜一夜物語』と、90年代ブラックポップカルチャーを象徴するハマーパンツ=アリババパンツには、スポーティーなフード付きのロングコートを合わせて、異なる要素を融合。イスラム教徒の帽子を彷彿とさせるフェズハットが印象的なルックには、トーガ プルラのアイコニックなカウボーイスタイルのシャツを組み合わせている。
また、異国情緒漂う中東のムードをベースとしつつも、イスラム世界では禁忌とされる肌の露出を積極的に取り込んでいるのも印象的。緞帳カーテンのように結ばれたコートやシャツ、セーターの裾、プリーツを配したドレスのスリット、シャツの涙型にぬかれた刺繍から、素肌が覗いている。ブルゾンやシャツにも、メッシュ素材をミックスし、透け感を演出した。
度々登場する帽子は、キジマタカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)とのコラボレーションによるもの。ペーパーブレード素材で作られたフェズハット、ボーターハット、ベレーなどが用意された。いずれも内側に太めのリブニットが配されており、リブを出して被れば、帽子の下にターバンやスカーフを巻いたようなスタイルを楽しむこともできる。
バッグには、ポーター(PORTER)とのコラボレーションモデルが多数ラインナップしている。その他インラインでは、ショッパーをモチーフに、PULLAロゴやコンチョボタンを施したレザーバッグなども展開される。