毎年文化服装学院で開催されるファッションフェスティバルが今年も2012年7月28日(土)に開催された。服飾専攻科によるファッションショーでは、企画から演出、ヘアメイク、モデルまで、全て学生たちによって手がけられている。
今回は世界中のコレクションやファッション誌でヘアメイクを手がける、TONI&GUY JAPANとのコラボレーションで、ヘアメイクでも服の世界観の表現を試みた。ショーがスタートすると一気に10人以上のモデルが登場し、会場全体を引き込んだ。
レインウェア、デニム、スーツ、レザーのテーマに合わせたルックが発表され、メタリックやビニール、蛍光塗料を用いた学生らしい挑戦的な作品はもちろん、美しく仕立てられたジャケットやレザーのセットアップなど、リアルクローズを意識した作品も登場した。
また、高校生を対象としたコンテスト、「ファッションデザインアワード2012」の表彰式も同時に行われた。最優秀賞に輝いた、織田志穂の「愛を求める人々」に加えて優秀賞3名が選ばれた。高校生ならではの自由な発想が活かされたデザインが結集したコンテストだった。
審査員を務めた『装苑』編集長の片岡朋子は、洋服作りをしたことがない高校生と文化の学生が協力して非常に短い期間で作り上げたことに驚きつつ、この経験をこれからのものづくりに活かしてほしいと、高校生たちの未来への期待を語った。