アニメーション映画『バースデー・ワンダーランド』が、2019年4月26日(金)に公開される。
本作は、世界35以上の映画賞を受賞、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』や『河童のクゥと夏休み』などの監督作で知られるアニメーション監督・原恵一による最新作。累計発行部数50万部を突破している柏葉幸子のベストセラー児童書『地下室からのふしぎな旅』を原作に、幅広い世代に愛され続ける不朽の名作を、原監督らしいエモーショナルな映像世界でアニメーション化する。
誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポ――「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う2人。そしてアカネが無理やり連れて行かれた世界は、骨董屋の地下室の扉の先に繋がっている、幸せな色に満ちたワンダーランド。
ふしぎな動物や人が住む世界から、色が消えてしまう。そんな危機から世界を守るための救世主にされたアカネが大冒険の果てに下した、人生を変える決断とは?一生に一度きりの、スペシャルでワンダーな誕生日が始まる。
主人公のアカネ役を演じるのは、女優・松岡茉優。カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した『万引き家族』など話題作への出演が続く松岡は、声優初主演となる本作について次のように思いを語っている。
「台本をめくりながら次はどこにいけるのだろう、とワクワクしました。原さんとご一緒させていただくのは二度目ですが、またご一緒したいと思っていたのでうれしかったです。声のお仕事は、力むし、とても心配だし、お邪魔しますという気持ちが強いですが、「アカネ」というキャラクターへの愛情が原さんからビシビシと伝わってきたので、その気持ちに応えたい、原さんの思っている世界に少しでも近づきたいと思って演じました。アカネのように私が救世主にさせられて冒険に連れて行かれたら戸惑うし、前に進めないと思います。しかし、アカネは戸惑いながらも、冒険での人や動物との出会いを通して成長していきます。この作品は勇気を出して少し視点を変えてみると思いがけない世界が広がるかもしれない、ということを教えてくれると思います。楽しみに待っていて欲しいなと思います」
主人公の脇を固める豪華キャスト陣にも注目。主人公・アカネの叔母で骨董屋を営むチィ役を務めるのは、映画『オケ老人!』で主演を務めた女優の杏。さらに、アカネをワンダーランドの救世主にして冒険に巻き込む大錬金術師ヒポクラテス役に市村正親、謎めいたアカネの母親ミドリ役に麻生久美子が抜擢された。
挿入歌・イメージソングの「Wonderland」を歌うのは、新人シンガーソングライターの「ミレイ(milet)」。本作のために描き下ろされたメロディーを、ハスキーで重厚感のある声で歌い上げる。
原監督自らキャラクター/ビジュアルアーティストに抜擢したのは、ロシア人イラストレーターのイリヤ・クブシノブ。6才で押井守監督によるアニメーション映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を観て、この世界に進むことを決めたという気鋭作家のクブシノブが、独特の色彩感覚と透明感溢れる愛らしいキャラクター/ビジュアルデザインで、本作の不思議な世界を表現する。
アニメーション映画『バースデー・ワンダーランド』
公開日:2019年4月26日(金)
監督:原恵一
キャスト:松岡茉優、杏、市村正親、麻生久美子、東山奈央
キャラクター/ビジュアルアーティスト:イリヤ・クブシノブ
脚本:丸尾みほ
原作:柏葉幸子『地下室からのふしぎな旅』