「精霊の守り人」シリーズの作家・上橋菜穂子による、2015年本屋大賞受賞小説『鹿の王』がアニメ映画化。『君の名は。』の作画監督を務めた安藤雅司が初監督、「ハイキュー!!」シリーズでも知られる岸本卓が脚本を務め、映画『鹿の王 ユナと約束の旅』が2022年2月4日(金)全国公開となる。
「小さなノーベル賞」と言われる「国際アンデルセン賞<作家賞>」を2014年に受賞した「精霊の守り人」シリーズをはじめ、数多くの作品を手掛けてきた作家、上橋菜穂子。そんな彼女の新たな代表作であり、2015年の本屋大賞に輝いた作品が、今回映画化される小説「鹿の王」だ。同作は、シリーズ累計190万部を突破した人気作で映像化が望まれていながら、壮大かつ複雑な世界観がゆえに映像化は不可能とも言われていた。
「鹿の王」では、強大な帝国が支配する世界を舞台に、謎の病から生き延び、過酷な運命に立ち向かいながら旅を続ける血の繋がらない父と娘、そしてその病から多くの命を救おうとする医術師の“絆”と“出会い”の物語が描かれる。緻密な医療サスペンスと感動のストーリーを組み込んだ、唯一無二の冒険ファンタジーは、これまでも多くの人の心を掴んできた。
ヴァン(堤真一):物語の主人公。かつて<独角(どっかく)>の頭として、巨大帝国・東乎瑠(ツオル)を相手に戦ったが敗れ、岩塩鉱で奴隷となっている。不思議な山犬たちが岩塩鉱を襲い、死に至る謎の病<黒狼熱(ミツツァル)>が発生。山犬に噛まれながらも生き残ったヴァンは脱走。一人の幼い少女ユナを拾う。
物語の主人公・生き残った孤独な戦士ヴァンは、意外にも声優初挑戦となる堤真一が演じる。
ユナ(木村日翠):身寄りのない少女。ヴァンとは血のつながらない親子関係。
ホッサル(竹内涼真):物語のもう一人の主人公。東乎瑠(ツオル)帝国の支配階層に名を轟かせる天才的な医術師。謎の病・黒狼熱(ミッツァル)の治療法を探す。生き残ったヴァンが抗体を持っている考える。
もう1人の主人公・ホッサルには、竹内涼真。竹内涼真もアニメーションの声優は初となる。
ヨタル(阿部敦):ツオル帝国皇帝の次男。黒狼熱(ミツツァル)は、ツオルの民だけが病にかかると噂が広がっており、ホッサルに病の調査を指示。
サエ(杏):<跡追い(あとおい)>と呼ばれる狩人の中でも凄腕の女性。ツオル帝国の支配下にある、アカファ大国から指示を受け、ヴァンの行方を追う。女戦士サエは、杏が担当する。
アカファ王国
ツオルに従属しているが、独立を目指しひそかに反乱を計画。病の治療薬開発を阻止したいことから、抗体を持つヴァンを狙う。