ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)は、2019-20年秋冬メンズコレクションを、ミラノファッションウィーク最終日の2019年1月14日(月)に発表した。
今季のヌメロ ヴェントゥーノが提案するのは、上品な素材の質感が際立つ軽やかでミニマルなデザインのウェア。カラーパレットはグレー、ベージュ、ブラックを基調としたベーシックな色彩がメイン。余剰なものを削ぎ落とした、シンプルかつスタイリッシュなルックを揃えた。
フォルムは、厚みや重さを感じさせないフラットな仕上がりが特徴的。光沢感のあるレザーで仕立てたダッフルコートは、生地がしなやかに落ち、平面的なシルエットを描く。ヘリンボーンのダブルジャケットとパンツも、テンションのかかる部分がなく、自然に身体に馴染むように仕立てられている。
アクティブな中綿コートや裏地にボアを施したフライトジャケットは、襟の大きく開くデザインが特徴的。フライトジャケットには背中を縦断するようにファスナーが施されており、シルエットを調節することができる。
また、ボトムスの美しい造形も魅力的なポイント。細身のシルエットに仕立てたパンツにはセンタープレスを施し、均整の取れた端正な空気感を演出する。
シームレスなグレーのセーターに組み合わせたパンツや、独特の存在感を放つブラックのステンカラーコートなど、コーティング加工を施したアイテムも散見された。ツヤのあるベージュのシャツは、組み合わせたウールパンツのきめ細かい繊維とは対照的に、人工的な雰囲気を放っている。
シンプルなウェアのラインナップに差し込まれたのは、錨をあしらったセーターや、ボーダーのカットソーといったマリンモチーフのウェア。ネイビーのウール地にレッドのラインを施したダブルブレストのコートは、穏やかな色味で気品を漂わせている。