ミュベール(MUVEIL)の2019年プレフォールコレクションが発表された。
今季の着想源になったのは、独特の色遣いとエキゾチックなモチーフが織りなす"ペルシャ絨毯"。ペルシャ絨毯の代表的なモチーフである鳥、花、動物の柄や色遣いには、実は様々な意味が込められている。花を描いた「赤」は喜び、鳥の「ピンク」は神の英知、空や水をイメージした「青」は天国...といった具合だ。
今シーズンは、古来より人々が自然の豊かさを願い、現代まで紡いできたこのペルシャ絨毯に思いを馳せながら、鮮やかなパターンのアイテムを展開してく。また、力強いカラーリングを取り入れることで、ペルシャ絨毯の主な作り手である女性たちをイメージした、砂漠の中で颯爽とした存在感を放つ女性像を作り上げた。
たとえばジャケットやロングコートといったアウターには、美しい花々を描いたテキスタイルを採用。裾にはフリンジをあしらうことで、洋服全体でペルシャ絨毯を表現している。複数の柄を組み合わせたプリーツスカートは、絨毯がいくつも積み重なっている様子をイメージした。
ニットやクラッチバッグに配したクレジットカードモチーフは、ペルシャ絨毯を好む王族や富裕層から想像を膨らませたもの。ミュベールらしい動物モチーフとしてペルシャ猫も取り入れ、ユーモア溢れるデザインに仕上げている。