ジェニー ファックス(Jenny Fax)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年3月18日(月)に発表された。
ファーストルックを飾ったのは、ふっくらとした丸みのあるバルーン型のワンピース。通常より内側に設定された袖も相まって、どこかシュールなフォルムが生まれている。足元には今回のショーで一貫して起用した、ボーダーのレッグウェアとクリア素材を用いたサンダルを合わせた。
続いて目を惹いたのは、ウエストがずり落ちてしまったかのようなディテールを持つデニムスカート。ミニスカートには、露になったショーツのようなボトムがレイヤードされている。
ボトムスやワンピース、オールインワンなどはミニ丈が主流で、ロングジャケットの裾を変形させたような仕立てのロンパースや、シャツにレーシーなミニスカートを縫い付けたワンピースなどが続々とランウェイを彩る。
コーディネートは異なるムードの素材を掛け合わせるミックススタイルを楽しんでいる様子。ハードなケミカルウォッシュのデニムスカートには、レーシーなジャケットを合わせたり、温かみのあるニット素材のフード付きポンチョには、光沢のあるサテンのスカートをスタイリングしたり...といった具合だ。
ショーが終盤に差し掛かると、光沢感のある素材で仕立てられたフード付きドレスが登場。フードは顔を覆うマスクのようになっていて、"赤ちゃん"を思わせるちょっぴりミステリアスなキャラクターが、にっこりと笑みを浮かべている。
ラストを飾ったのはウェディングドレスを彷彿とさせる純白のマントドレス。モデルの頭上ではクマのカップルが結婚式を挙げている様子だ。フィナーレには結婚行進曲が響き渡り、どこか不可思議、だけど女の子の大好きなものが詰め込まれた、ジェニー ファックスのショーが幕を閉じた。