日本国内の定番観光地として、誰もが一度は訪れたことがあるであろう古都・京都。外国人旅行客の増加、“朝観光”といった新たな観光スタイルなど、益々その注目度が高まっている近年。そんな京都を大人になってから初めて観光する人、または幾度も来京を重ねるコアなファンの中には、一度は京都で贅沢な宿泊体験をしてみたいと思う人も多いのではないだろうか。
そこで今回は、数ある高級宿泊施設の中でも、元老舗料亭の数寄屋建築をリノベーションした「そわか」や、京町家を使った皆川明デザインによる宿泊施設「京の温所」、アジア初進出となる「エースホテル」など、近年オープンしたばかりの、あるいは2019年以降にオープンを予定している、京都の新しいラグジュアリーホテル・旅館をまとめて紹介する。
「suki1038」は、京町家を改装した全3室のみの宿泊施設。京都東山、石塀小路に位置する一棟貸しの「suki1038高台寺」と、京都御所東に位置する2階建ての1階部分「suki1038御所東壱」、2階部分「suki1038御所東弐」の3室は、いずれも明治や大正時代に建てられた京町屋がベース。浴室を中心にしたダイナミックな空間構成が特徴で、通常のホテルとは一味違うリゾートステイが楽しめる。
オープン日:2019年7月1日(月)
住所:
・「suki1038高台寺」(京都市東山区下河原通高台寺門前下河原町463番地)
広さ:約100平米
定員:1~4名
・「suki1038御所東壱」(京都市上京区寺町通荒神口上る荒神町110番地3 1階)
広さ:約100平米
定員:1~4名
・「suki1038御所東弐」(京都市上京区寺町通荒神口上る荒神町110番地3 2階)
広さ:約100平米
定員:1~4名
宿泊料金:シーズンにより異なる
「そわか」は、2018年11月にオープンした本館と、2019年3月にオープンした新館で構成される祇園八坂エリアのラグジュアリーホテル。元老舗料亭の数寄屋建築をリノベーションしており、モダンな雰囲気を取り入れつつも、客室の随所に歴史が感じられるデザインが魅力だ。京都の伝統的な町家の改修なども行う「魚谷繁礼建築研究所」が手がけた、1つとして同じ間取りのない個性豊かな客室が揃っている。
「そわか」
オープン日:2019年3月25日(月)
住所:京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480
料金:
<本館>
スタンダード(27㎡) 30,000円+税~/スーペリア(32㎡) 47,000円+税~/デラックス(50㎡) 67,000円+税~/スイート(97㎡) 120,000円+税~
<新館>
スタンダード(35㎡) 35,000円+税~/デラックス(44㎡) 53,000円+税~
<離れ>
スーペリア(34㎡) 40,000円+税~
※別途サービス料
ワコールが運営している宿泊施設「京の温所」から、皆川明がデザインディレクションを手がけた二条城近くの「京の温所釜座二条」を紹介。推定築150年の京町家を、現代生活に寄り添う住空間としてリノベーションした一棟貸しの宿泊施設で、1階にキッチン&ダイニング、トランクルーム、浴室、トイレ、庭、ライブラリー、2階にベッドルーム、6畳の和室と、多彩な空間が楽しめる。また、各所に設置された写真や6他意作品などのアートピースも、皆川によってセレクトされたものだ。
「京の温所釜座二条」
オープン日:2018年8月1日(水)
住所:京都市中京区釜座通二条下ル上松屋町690-2
料金:一棟60,000円~100,000円+税(人数と時期により変動)
「装いを愉しむ」をコンセプトにした二条城近くの「モガナ(MOGANA)」は、ファッションブランド「まとふ」とのコラボレーションによるインテリアや雑貨を配置したラグジュアリーホテル。「まとふ」のオリジナル素材を使用した草履風のサンダルやソファ、オーガニックコスメブランド「シゲタ」のアメニティなど、日本発のブランドとのコラボレーションで日本の美意識を反映させた空間が特徴だ。
「モガナ」
オープン日:2018年12月7日(金)
住所:京都市中京区小川通御池下ル壺屋町450
料金:MOGANAルーム 70,000円~(税込) ※サービス料込
京都・新風館が、日本初進出の「エースホテル」を含む新たな商業施設として、2020年6月にオープン予定。「伝統と革新」という新風館のコンセプトを継承しながら、隈研吾による建築デザインで、京都の新たなランドマークを目指す。「エースホテル」の特徴は、地域性を取り入れながら、ロケーションごとに遊び心のあるユニークなデザインを施している点。日本初、ひいてはアジア初進出となる同ホテルがどのように京都にフィットするのか、オープンを前に期待が高まっている。
「エースホテル」
オープン予定時期:2020年6月
「アマン京都」は2019年11月、京都洛北にオープン。敷地内の壮大な自然林や庭と共存するミニマルなデザインの建築と、日本旅館の伝統とモダンを融合した、木のぬくもりが感じられる洗練された客室が魅力だ。左大文字山から続く鷹峯三山の麓に息づく、密やかで美しい森と庭が楽しめる、京都の荘厳な自然と伝統を活かしたリゾートホテルとなっている。
「アマン京都」
オープン予定日:2019年11月1日(金)
場所:京都洛北 鷹峯三山の麓
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