水族アート展覧会「アートアクアリウム2019」が、東京と熊本で開催される。
東京では、「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム 2019 ~江戸・金魚の涼 ナイトアクアリウム」と題して、2019年7月5日(金)から9月23日(月・祝)まで、熊本では、「アートアクアリウム城~熊本・金魚の興 ナイトアクアリウム」と題して、2019年11月2日(土)から2020年1月13日(月 ・ 祝)まで実施する。
「アートアクアリウム」は、現在までに累計945万人もの人が訪れている、日本が世界に誇る水族アート展覧会。和をモチーフにした美しい水槽の中を、金魚を中心とした観賞魚が舞い泳ぐ優雅な姿と、光・映像・音楽・香りなどの最新の演出技術を融合した、幻想的空間を体感することができる。
2019年は、東京と熊本の2箇所で行われる。なお、2011年の初開催以来長らく続けてきた東京・日本橋三井ホールでの開催はラスト、熊本での開催は初めてとなる。
日本橋三井ホールで開催される「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム 2019 ~江戸・金魚の涼 ナイトアクアリウム」は、今回がラストとあって、現在までの集大成となる代表作品が多数登場。日本橋会場初登場の「ジャグジリウム」も展示される。作品を彩る金魚の数は合計1万匹を超え、作品数、金魚の数ともに過去最大規模で展開予定だ。
テーマは“江戸・金魚の涼”。江戸時代に日本橋で金魚が庶民文化として根付き、金魚を観賞して涼をとっていた文化を現代に蘇らせ、江戸時代の花街に彷徨いこんだかのような非日常的な涼の世界を繰り広げる。
「アートアクアリウム」の象徴である人気の巨大金魚鉢シリーズの3作品「花魁」、「大奥」、「超花魁」はもちろん今回も登場。また、蓮をモチーフとした約4メートル四方の荘厳な作品「ロータスリウム」を初めて同一会場に展示する。新たな試みとして、光と音がリンクしてより作品世界に没入できる演出も取り入れる。
19時以降は「ナイトアクアリウム」として、ドリンクを楽しみながらの作品鑑賞も可能となる。日によっては、能や狂言、祇園の舞妓・芸妓による京舞、大衆演劇による華麗な花魁の舞など、日本の伝統芸能やDJプレイなどのスペシャルステージも実施。7月ヘッドライナーは石野卓球、8月のヘッドライナーはKen Ishiiの名があがった。
東京会場限定のスペシャルメニューにも注目。モンシェールの代表スイーツ「堂島ロー ル」とコラボレーションした「更紗 金魚」は、“更紗”といわれる白赤の金魚の模様をあしらったユニークなロールケーキ。寒天で作られた金魚2匹が泳ぐクリーム部分は、どこでカットしても同じモチーフが現れるこだわり仕様となっている。
同時期には、日本橋エリアで「ECO EDO 日本橋 2019」を開催。福徳神社に続く参道を舞台にした花火のデジタルアートや江戸風鈴によるライトアップ、日本橋エリアの各店から登場する金魚スイーツなど、日本情緒あふれる納涼気分を五感で体験出来る。
なお、福徳の森では、「アートアクアリウム夏祭り」が実施され。毎週末、盆踊りや魚すくい、金魚売などの催しものを用意。今年は、日本3大祭りである「西馬音内盆踊り」「郡上おどり」「阿波踊り」をはじめとした、全国の盆踊りを体験できる企画を初めて開催する。
初上陸となる熊本での「アートアクアリウム」。会場は、屋内展示としては過去最大の展示面積を誇る熊本城ホールだ。「復興」をテーマにこれまでにないスケールで展覧会を開催する。
展覧会名称に「アートアクアリウム城」を掲げたのは、京都・元離宮二条城で過去に開催した「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」以来2度目となり、屋内展示で「アートアクアリウム城」の名称がつくのは本展が初。江戸時代の豪商が、ガラスの水槽を天井に作り、金魚を見上げて観賞していたという伝説を現代に蘇らせた「天井金魚」など、九州初公開となる作品を披露する。