TOGA(トーガ)の2013年春夏コレクションのテーマは「パレ・ロワイヤル(Palais Royal)」。かの有名なブルボン朝の王宮パレ・ロワイヤルからインスピレーションを受けたコレクション。パレ・ロワイヤルは当時のロココな雰囲気を象徴する優雅な庭園と現代アートを鑑賞できる美術館という、歴史とモダンという両方の顔を持つ。
コレクションはパレ・ロワイヤルにあるダニエル・ビュレンのストライプ、ベルギーの彫刻家ポル・バリーの銀球噴水、そして歴史ある庭園の3つから構成されている。現代アーティスト、ダニエル・ビュレンのストライプの円柱からヒントを得た、鮮やかなストライプの白にそれぞれ赤、グリーン、オレンジなどビビッドなブロック・ストライプが目を引く。ブラックのオーガンジーとシャイニーなグリーンなど異素材の組み合わせで作り出すストライプのテキスタイルがエッジィな雰囲気だ。
ポル・バリーの噴水はアクセサリーやカーディガン、ニットに散りばめられた大粒のパールに。ぎっしりと敷き詰められたパールの重厚感のあるカーディガンは、ヴィンテージとコンテンポラリーの融合を感じさせる。光沢と張り感のある花柄のジャカードは、パレ・ロワイヤルの歴史ある緑豊かな庭園がテキスタイルに落とし込んだもの。強調されたウエストラインと立体感のあるデザインが、女性らしいシルエットを表現する。パレ・ロワイヤルの要素を昇華させ、再構築したエレガントかつ前衛的なコレクションだ。