ブルマリン(Blumarine)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで2019年9月20日(金)に発表された。
とびきりスイートなブルマリンのランウェイに花が咲き乱れた。今季は最初から最後まで、フラワーモチーフがメインとして用いられている。
ミラーボールのようにキラキラと輝くメッシュから透けて見える花のカクテルドレス、ヴィヴィッドピンクの大きなフラワーモチーフをあしらったキャミソールとローズが咲くタイトスカートのコンビネーション、モノトーンのクールなパンツスタイルなど。シフォンドレスに乗せた花は、風を孕んでまるで3Dのように咲いている。
そのフェミニンな装いに拍車をかけるレースや刺繍、そしてフリルの表現も見逃せない。胸元やヘムで遊ぶフリルは甘い服の動きに余韻を残す。ライトなカラーパレットも相まって、ハートフルなドレスルックが完成している。
女性らしさは、甘いだけでなく、“タフさ”も重要。ヒョウ柄やスパンコールは、フラワーモチーフでは表現できない艶っぽさや芯の強さの演出している。サファリテイストのシャツやデニムを織り交ぜて、マスキュリンにも手を伸ばした。ランジェリーのようなシルクとレースのキャミソールは、グッと力強くもセンシュアルな一面を連想させるルックだ。
大半を占めるドレスルックのシルエットは、タイトなものがほとんど。シフォン素材は立ち止まれば身体のラインを隠すが、歩けば身体のラインにぴたっと添って、女性性を強調する。大胆な肌の見せ方も今季のポイントで、ベアトップやキャミソールのワンピースで思い切りセクシーに着こなすのが主流となった。