オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)は、2020年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを新豊洲Brilliaランニングスタジアムにて、2019年10月23日(水)に発表した。会場には、渡辺直美や小嶋陽菜、剛力彩芽、Matt、けみお(kemio)などが来場した。
青いライティングに照らされた場内で突如始まったのは、鉄の輪を使った体操「ラート」やアクロバット、マーチングバンドのパフォーマンス。それぞれのジャージやユニフォームに身を包んだプレイヤー達は、身体全体を使いながら、躍動感あふれるパフォーマンスを繰り広げる。緊張感と清々しいほどのアクティブさが入り混じる中、ショーが幕を開けた。
“Global Diversity”=「国際的な多様性」をテーマに掲げ、ジェンダーレスなウェアを提案するオニツカタイガー。ショーを通して見えてくるのは、モダンなユニフォームだ。スポーツへの賞賛はそのままに、男女の境界なく着られる、洗練された配色や素材使い、端正なシルエットが、現代性やファッション性を形作っていく。
ネオンイエローやオレンジといった蛍光色のキルティングジャケットやフーデッドコートには、袖や見頃にリフレクターを配し、現代の気分を取り入れたデザインに。タイトなニットにはジオメトリックな模様をあしらうことでユニークさを表現し、ベーシックなカットソーは、オレンジ、ピンク、ブルー、ブラック、グレーといったポップな配色で、キャッチーに仕上げている。
透け感のある素材で仕立てたトラックジャケットやパンツは、エネルギッシュなイエローのロゴテープを配し、質感のコントラストを見せる。たっぷりとした分量のブラックのドレスやロングコートは、薄く軽やかな素材で仕立てられており、歩を進める度に軽快に揺れ動く。こうした意外性のあるファブリックとアイテムの組み合わせは、活動的なムードとエレガントさを共存させ、都会的な雰囲気を演出する。
散見されたのは、日の丸を想起させる「TOKYO ONITSUKA」のロゴ。真っ白なスウェットパーカーやメッシュTシャツ、ブラックのフーデッドジャケット、シースルーのコートなどにプリントされ、印象的に用いられている。王道かつシンプルながら、モダンさも感じられるロゴは、2020年の東京五輪を連想させる。
また、モデルが手に持っていたバッグも目を引いた。ホワイト、グリーン、イエロー、ライトブルー、レッド、イエローといったカラーに彩られたエナメルのボストンバッグやバニティバッグには、オニツカタイガー創業年を示す「1949」や「ONITSUKA TIGER 2020」の文字、“虎”を描いたシンボリックなマーク、頭文字の“T”を模ったグラフィックなどがあしらわれている。
さらに、虎を模ったぬいぐるみリュックも登場。いずれも象徴的なアイテムとして、スタイリングにアクセントをもたらしている。
シューズは、ホワイトやブラックのシンプルな厚底スニーカーを展開。レースアップタイプとベルクロの2種を揃え、いずれもアッパー部分にはオニツカタイガーのロゴが大胆にあしらわれている。