展覧会「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」が、東京・国立新美術館にて、2020年8月12日(水)から11月3日(火・祝)まで、大分県立美術館にて、2020年11月21日(土)から2021年1月17日(日)まで開催される。
2015年の「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」を皮切りに、日本が誇る独自のカルチャーを発信する取り組みに力を入れてきた国立新美術館。2018年は、「ジャポニスム2018:響きあう魂」の一環として、フランス・パリにて『MANGA⇔TOKYO』展を開催し3万人を超える来場者を迎えた。
「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」と題した今回は、東京と密接な関係にある約90タイトル、マンガ原画やアニメ制作資料500点以上を展示する国内最大級のMANGA総合展。展示室内が、マンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品の展示物で埋め尽くされる。
また、巡回展となる大分県立美術館は、開館5周年記念事業として実施される。東京と同じく、圧巻の内容を紹介する。
展示構成は、イントロダクションからはじまりセクション1からセクション3まで。オリジナルマスコットキャラクターのヨリコとヴィッピーの案内のもと、各作品の魅力を知ることができる。
なお、ヨリコとヴィッピーのキャラクターデザインは、アニメ『リトルウィッチアカデミア』で監督を務めた吉成曜が務めており、その他キャラクター設定やデザインには、森川嘉一郎、コヤマシゲト、草野剛らが関わっている。
まず展示室内に入ると、目の前に広がるのは、1/1000の縮尺で再現された、幅約17メートル、長さ約22メートルの巨大な東京の都市模型。この巨大な都市模型を囲むように、東京を舞台とするマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品の展示が展開されており、来場者たちは物語の場面やキャラクターの記憶を重ねながら、“リアリティ”に溢れた作品の世界を楽しむことができる。
セクション1では、“破壊と復興”をテーマにした作品にフィーチャー。『ゴジラ』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『AKIRA』などの作品を取り上げる。
今や日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品において定番ともなりつつある、未曾有の天災や未知の生命体の襲来などによって首都・東京が壊滅的な打撃を受ける描写。そして、その背景にある、東京という都市が破壊され、奇跡的な復興を遂げてきたという歴史。その“破壊と復興”の描写を、改めて振り返っていく。
都市的な破壊と復興という、非日常の合間には、人々の日常生活ももちろん存在している。セクション2で取り上げるのは、人々の生活の場としての東京の姿を描写した作品群。「プレ東京としての江戸」「近代化の幕開けからポストモダン都市まで」「世紀末から現在まで」といった3つの区分に分け、時代とともに“日常”の変遷を追う。
なお、取り上げられる主な作品は以下。
プレ東京としての江戸:火要鎮、陽だまりの樹、竹光侍、鼻紙写楽、さくらん ほか
近代化の幕開けからポストモダン都市まで:サクラ大戦、はいからさんが通る、るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、あしたのジョー、ルパン三世(PART2)、シティーハンター、美少女戦士セーラームーン ほか
世紀末から現在まで:時をかける少女、ソラニン、3月のライオン、秒速5センチメートル、リバーズ・エッジ、おおかみこどもの雨と雪、龍が如く 極2、新宿スワン ほか