東京国立博物館では、春にちなんだ企画「博物館でお花見を」を、2021年3月16日(火)から4月11日(日)まで開催する。
「博物館でお花見を」では、本館の各展示室にて、“桜”をモチーフにした日本美術の作品を展示。
なかでも、『源氏物語』の1場面を描いた「源氏物語図屛風(絵合・胡蝶)」は、鮮やかな色彩や桜の白色が目を引く、華やかな作品だ。左隻には春の仏事を行う「胡蝶」を、一方で右隻には絵を批評しあう「絵合」を描いている。
また、頭の後ろに仮面を着け、僧と狐の2役を演じるさまを描いた「山下京之助のうしろ面」(重要美術品)や、桜花を数多く描いたことで知られる江戸時代の絵師・広瀬花隠による「桜花図」、幻想的な月夜に桜花や鯉の緻密な描写がコントラストをなす「花下躍鯉」など、桜が描かれた絵画作品を目にすることができる。
館内では、桜に関連した着物も紹介。四季折々の花の折枝をふっくらとした刺繍で表現した「振袖 鶸色縮緬地桜藤菊尾長鳥模様」や、刺繡のような風合いが特徴的な「唐織 金紅段枝垂桜尾長鳥模様」などを展示する。
そのほか、金彩でふんだんに彩られた華やかな大皿「色絵桜花鷲文大皿」や、山風と桜の名所として知られ、和歌にも詠まれた“比良山地”を緻密な蒔絵で表した「比良山蒔絵硯箱」(重要文化財)など、春にちなんだ多彩なジャンルの作品を楽しむことができる。
「博物館でお花見を」〈事前予約制〉
会期:2021年3月16日(火)〜4月11日(日)
会場:東京国立博物館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(3月29日(月)は開館)
観覧料:一般 1,000円、 大学生 500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は無料(入館時に年齢のわかるものを提示)
※障がい者と介護者1名は無料(入館時に障がい者手帳などを提示)
※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容などは変更となる場合あり(詳細・最新情報は、博物館ウェブサイトなどにて確認)
■事前予約制
・ 入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要
・入館無料の対象者や会員の場合も予約が必要
・詳細は博物館ウェブサイトを確認
【問い合わせ先】
東京国立博物館
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)