ツモリチサト(TSUMORI CHISATO) 2021-22年秋冬コレクションが発表された。
今季のテーマは、『Dream Circus』〜空想めがねをかけて〜。“空想めがね”をかけて現実から離れ、ファンタジックな別世界へと旅をする。コレクションでは、津森千里のイメージから生まれたユニークなモチーフが多数散見された。
まず目に留まるのは、“空想めがね”を連想させるモチーフがデザインされたアイテムだ。きゅっと締まった袖口がアクセントのニットワンピースにはスパンコールと一緒に、ピュアなホワイトのレースブラウスにはフェミニンなフリルと共に、2つのサークルモチーフが大胆にあしらわれた。
ファンタジックな別世界には、ポップな月と星たちが輝く“宇宙空間”が広がるそうだ。ピンクやライトブルーなどのパステルカラー、またはレッドやブルーなどの原色でハンドペイントされた宇宙空間が、フード付きのダウンジャケットやAラインのワンピースに登場した。同じデザインのアイテムを上下で揃えてスタイリングすることで、宇宙空間の広大さを強調しているようにも感じられる。
デニムやニット、ダウン、ジャカード、ゴブラン織りなどあらゆる素材が用いられたのも今季の特徴だ。ワイドデニムパンツやダウンコートには、“ファンタジックな別世界”にぴったりな虹や気球といったポップなイラストをのせた。
ニット素材のアイテムで特に目を引くのは、幻想的な世界からそのまま出てきたようなペガサスモチーフのマフラー。たてがみや羽根、足までしっかり表現された存在感抜群のアイテムだ。
気球やペガサスがふらふわと浮かぶファンタジックな別世界で繰り広げられるのは、見る者を圧倒するイベント“サーカス”だそう。サーカスのテントデザインのようなストライプ柄のワンピースや、サーカスの人気者“ピエロ”のコスチュームに見られるピエロ・カラーのブラウスなど、サーカスを彷彿させるアイテムも展開された。