青森の「八戸市美術館」が、2021年11月3日(水・祝)にリニューアルオープンする。
1986年に開館した八戸市美術館は、郷土ゆかりの作家を中心に収集・展示し、およそ30年にわたって地域とともに歩んできた。2017年に旧美術館が閉館し、2021年、装いを新たに開館する。
新しい八戸市美術館のテーマは、「種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館~出会いと学びのアートファーム~」。作物が実るように人やまちが育つ、畑(ファーム)のような美術館を目指す。
八戸市美術館は、豊島弘尚や七尾英鳳といった地域ゆかりの作家の作品をはじめ、八戸の文化を伝える約3,000点の作品を収蔵する。新美術館では、これらを中心としつつまちづくりや学びの要素を取り入れて、だれもが参加して楽しめる展覧会やプロジェクトを開催する。
とりわけ特色となるのが、テーマに合わせてチームを組み探求するプロジェクト型の活動だ。たとえば「八戸の海」というテーマならば、漁師やサーファー、海の好きな人がチームの一員となるというように、従来の美術の枠組みを超えて、人や作品との出会いの輪を広げる活動を展開してゆく。
新美術館の建築の設計を務めたのは、西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体。建物は、展示室やスタジオといった専門性の高い個室群などに加えて、多彩な活動を支える巨大な空間「ジャイアントルーム」から構成され、従来の美術館の活動にとどまらない、学びの活動の場を提供する。
リニューアルオープンに合わせて、八戸市美術館開館記念「ギフト、ギフト、」を開催。八戸市を代表する祭りである「八戸三社大祭」を起点として、アートを介して“ギフト”の精神を見つめる展覧会とプロジェクトを展開する。浅田政志や向井山朋子ら11組のアーティスト・コレクションが参加し、写真や映像、浮世絵、音楽、建築、インスタレーションなどの多岐にわたる表現媒体を通じて、八戸ならではの視点で“ギフト”の可能性を探る。
八戸市美術館
グランドオープン日:2021年11月3日(水・祝)
開館時間:10:00〜19:00
休館日:火曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月31日〜1月1日)
住所:青森県八戸市大字番町10-4
■プレ事業第一弾
開始日:2021年8月8日(日)
※詳細は7月発表予定
■八戸市美術館開館記念「ギフト、ギフト、」
会期:2021年11月3日(水・祝)〜2022年2月20日(日)
【問い合わせ先】
八戸市美術館
TEL:0178-45-8338