ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)の2022年春夏コレクションが、2021年7月8日(木)に東京・南青山にて発表された。
今季は、写真家のジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)がブータンを旅している様子をコレクションで表現。ウォーミングな色彩、柔らかなトーンで寺院や僧侶たち、風景を写し出した写真からは、旅情や旅へのノスタルジーが感じられる。
尚、今回は多くのアーティストの作品がフィーチャーされており、田名網敬一をはじめ、ファナパスト・タイチャメールコール(Phannapast Taychamaythakool)、Jacky Tsai、Rlon Wang、Ang Tsherin Sherpa、Xuebing Du、Quang & Lien、Marta Olga Klaraらのアートワークが落とし込まれている。
Tシャツにゆったりとしたサルエルパンツ、ストローハットを組み合わせたコーディネートは、まさに日差しが強く温暖な気候のブータンを歩いているような感覚を呼び起こす。Tシャツやニットには極彩色の更紗模様や、鯉、蓮の花といったオリエンタルなモチーフをダイナミックにオン。いずれも、暖かな空気感になじむ華やかさとのびのびとした開放感を併せ持っている。鮮やかな花柄の布地で仕立てたショルダーバッグや手持ちバッグが、ラフなムードをより一層強めていた。
ジャケットスタイルもまた、軽やかなアンクル丈のパンツやサルエルパンツを合わせることでリラクシングな雰囲気に。また、序盤に登場したTシャツなどと同様に、ジャケットにも東洋風の模様を組み合わせることで遊び心を加えている。
ミリタリージャケットには、きらびやかなゴールドジャカードのパーツをプラス。裏仕立てのジャケットは袖や身頃を花柄のファブリックで切り替え、カーキのジャケットには、華やかなジャカードのパネルやレザーパーツを背面に配した。また、民族衣装を思わせる、襟を立てたシルエットのジャケットも登場している。
また、部分的に褪せたような色合いのダメージレザーブルゾンや、洗いにかけたデニムジャケットなど、手を加えることで使い込んだような質感に仕上げたウェアも余韻を残していく。所々脱色したデニムジャケットの裾からは、中に着たTシャツの池を泳ぐ鯉の絵柄を見せ、鮮やかなブルーの更紗柄パンツをセット。布地をたっぷりと使った空気を含むようなシルエットのサルエルパンツと、ブルーで統一した色味によって爽やかな佇まいに。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)とタッグを組んだ、青みがかったグリーンのブルゾンは軽やかさが印象的だ。カリマー(karrimor)のバックパックをベースにデザインしたジャケットや、ディッキーズ(Dickies)のワークパンツやリーバイス(Levi's)のパンツをカスタマイズしたサルエルパンツなどにも注目だ。
アークエアー(ArkAir)とのコラボレーションによる赤チェックのパーカやカーキのフィールドジャケット、ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)のブレザー&シャツ、さらには、ヴィンテージショップ・ベルベルジン(BerBerJin)のアイテムをアレンジしたプリントアイテムも登場している。
この他、ミュールバウアー(Muhlbauer)のハットやイル ビゾンテ(IL BISONTE)のクロスボディバッグなど、コラボレーションによる小物も多数登場。ニューバランス(New Balance)のスニーカーは、グレーのボディにマスタードイエローのNロゴ、グリーンの配色を施したモデルが目を引いた。