トリー バーチ(TORY BURCH)の2022年春夏コレクションが発表された。
今シーズンの着想源となったのは、アメリカンスポーツウェアで多くの女性たちを魅了したファッションデザイナー、クレア・マッカーデル。1940年に自身の名を冠したブランド「クレア マッカーデル」を立ち上げた彼女に思いを馳せながら、ポジティブなムードが包み込む彩り豊かなコレクションを完成させた。
まず目を引くのは、ストライプ柄やシェブロン柄、チェック柄といった華やかなパターン。マッカーデルが愛したというストライプ柄は爽やかなコットンレースワンピースに、ギザギザ模様のシェブロン柄はクロスしたホルターネックのワンピースにのせた。いずれもウエスト周りに切り返しを施しすことで、メリハリのあるデザインに仕上げている。
コレクションの中で繰り返し提案された、ウエストを絞ったシルエットにも注目したい。ボディコンシャスなトップスとAラインのロングスカートを合わせたルックでは、メタリックなベルトでウエストマーク。ホックによるクロージャーで簡単に着脱できるVネックのワンピースには、コルセットのようなデザインを取り入れ、エレガントなムードを纏わせた。
素材やカラーにユニークなコントラストを効かせているのも今季の特徴といえる。ファブリックは、シルクとシフォン、コットンとジャージー、ニットとシルクなど、異なる印象を与えるものを大胆にミックスすることでプレイフルな印象に。カラーは、ブルーとレッド、グリーンとイエローなど明るいカラーを組み合わせ、楽しげなムードを演出した。
トリー バーチで人気のバッグやシューズにも注目したい。バッグは、1950年代のランプシェードハットを逆さまにしたシルエットのバケットバッグ「ランプシェード」や、ラフィア素材の軽やかなハンドバッグ「T モノグラム」などを展開。シューズは、足首のリボンやスタッズがアクセントになったフラットシューズや、マッカーデルのデザインを再現したというシルクコットンのストライプブーツなどが登場する。