ユキ トリヰ(YUKI TORII) 2022年春夏コレクションは、「MY FLOWER GARDEN」がテーマ。ブランド60周年、120回目のコレクション発表を迎える今シーズンは、その長き旅路を祝福するかのように、美しい花々で満ち溢れている。
フラワーモチーフに選ばれたのは、実際にデザイナー・鳥居ユキの自宅に咲く、色とりどりの植物だ。バラ、ライラック、コスモス、マリーゴールド、マーガレット、アイリス……。デザイナー活動を続けるうえで、鳥居が日々活力をもらってきたという、こうした花々が、白地のテキスタイルいっぱいに咲き誇り、春一番のコート、セットアップ、トップスといったアイテムに、ファンタジックな彩りをもたらしている。
一連のフラワープリントは、キルティング、シアー、プリーツなど、様々な素材でアレンジを加えているのも特徴だが、中でも目を惹いたのが、"二重仕立て”のロングスカート。花柄のテキスタイルの上に、さらに同柄の軽やかなシフォン生地を重ねることで、春夏の爽やかな風に“ふわり”と舞う、ロマンティックなムードをプラスしているのが魅力的だ。
また今季も<多色使い>を代名詞に持つユキ トリヰらしく、オリジナルプリントを駆使したカラフルな色彩が、コレクションを交差する。グラフィカルなカラーブロックが美しいプリーツスカートには、パステルカラーのレザージャケットを合わせて“きっちり感”をプラス。
一方、鮮やかなカラーのスプリングコートを纏ったルックでは、フラワープリントのスカーフ、ボーダー柄のトップス、レオパードのアクセントと、ブランドの様々なプリントをミックスした楽し気なムードに仕上げている。
ユキ トリヰで人気を誇るツイードジャケットは、レッドをアクセントにきかせた全8色入りで提案。爽やかなブルーを基調に、春夏に似合う洗練された表情に仕上げているのがポイントだ。また合わせたレッドのレザースカートは、極限までレザーを薄くしたことで、軽やかな仕上がりに。スカートのサイドには、ラインを配したことで、快活なスポーティーなムードもさり気なくプラスしている。