数々の名作を世に送り出してきた映画監督、ジュゼッペ・トルナトーレの新作映画『鑑定士と顔のない依頼人』が2012年12月13日(金)より公開される。この公開を前に、東京国際映画祭で特別招待作品として選ばれたため、トルナトーレ監督が来日し、舞台挨拶を行う。

『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめとする作品で知られるトルナトーレ監督。映画音楽のエンニオ・モリコーネと再びタッグを組み、知的な謎を散りばめた、刺激的なミステリー映画を完成させた。モリコーネが「この作品でのトルナトーレの音楽に対する発想には目を見張り、自分の将来の作曲にも影響が出ると思う」と言わしめた、注目の映画だ。

『鑑定士と顔のない依頼人』はイタリアアカデミー賞で、作品賞などをはじめ最多の6部門受賞に輝き、大きな話題を呼んだ。天才鑑定士であり、一流のオークショニアの主人公ヴァージルを演じるのは、『シャイン』や『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュ。脇を固めるのは、『クラウド アトラス』のジム・スタージェスや名優ドナルド・サザーランドだ。さらに、これまでトルナトーレ監督と作品を作り上げてきたスタッフが集結。豊潤な音楽と、ため息のでるような骨董品や名画の数々が作品中で披露される。

『鑑定士と顔のない依頼人』は、トルナトーレ監督が20年間温めてきた構想に挑んだ作品で、初めてデジタルでの撮影を行った。これまでフィルムを使用してきたトルナトーレ監督にとって、新たな扉を開いた映画ともいえるだろう。

【映画情報】
公開日：2013年12月13日(金) TOHOシネマズ、シャンテ、新宿武蔵野館ほか順次公開
監督・脚本 ： ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽 ： エンニオ・モリコーネ
出演： ジェフリー・ラッシュ 、 ジム・スタージェス 、ルヴィア・ホークス、ドナルド・サザーランド
配給：ギャガ
映画公式サイト：kanteishi.gaga.ne.jp

ストーリー：
物語の始まりは、ある鑑定依頼。引き受けたのは、天才鑑定士にして一流オークショニアのヴァージル・オールドマン。それは、資産家 の両親が遺した絵画や家具を査定してほしいという、ごくありふれた依頼のはずだった。ところが、依頼人の女性は決して姿を現さない。やがて、彼女が屋敷の 壁の向こうの隠し部屋にいることを突き止めたヴァージルは、我慢できずに彼女の姿を覗き見、その美しい姿に一瞬で心奪われ、どうしようもなく惹かれてい く。さらに、美術品の中に、歴史的発見となるようなとんでもなく価値のある美術品の一部を見つける。

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