2001年にバーバリー(BURBERRY)に入社し、これまで6年間、チーフクリエイティブオフィサー(CCO)を務めてきたクリストファー・ベイリーが、CEOだったアンジェラ・アーレンツの退任に伴い、CEOに就任することが同社から発表された。
これまでCCOとして、商品デザイン、開発、ストアデザイン、デジタルイノベーションなどクリエイション活動を全域を統括してきたクリストファーは、今後は最高経営責任者を兼任することに。
アンジェラ・アーレンツはアップル社のリテール&オンラインストア担当上級副社長に就任することが報じられている。
「バーバリーのCEOに任命され、心から感謝するとともに身の引き締まる思いでいます。また、引き続きCCOの役割を務められる点についても、大変光栄に感じています。過去10年間にわたってバーバリーの成功の基となったのは、クリエイティビティ―とイノベーションであり、今後10年間、その重要性はさらに増していくと思われます。バーバリーの伝統、英国らしさ、そしてブランドの価値を忘れることなく、デザイン、テクノロジー、コミュニケーションの新たな領域へ、一丸となってチャレンジを続けていきます。この10年間、バーバリーで様々な素晴らしい人たちと関わってきました。最高のパートナーであるアンジェラのリーダーシップを失うことは残念ですが、彼女がバーバリーに築き上げた強力なチーム力はこれからも確実に受け継がれていきます」
―――クリストファー・ベイリー
「業界屈指の強力なマネージメントチーム、グローバルデジタルリテーラーへのダイナミックな転換、大規模なサプライチェーン、最新テクノロジーを駆使したインフラ、目覚ましい成長、団結力のあるクリエイティブなカルチャー、これらを築くことによってバーバリーは今日極めてパワフルな存在となっています」<中略>「ジョン・ピース(バーバリー社・会長)の指針とエグゼクティブチームのサポートのもと、若い世代において屈指のビジョナリーであるクリストファーがバーバリーにさらなる成長をもたらすと信じています」と退職するアンジェラ・アーレンツは、クリストファーらにエールと送っている。
バーバリーは、今年の9月、ロンドン・ファッション・ウィークでアップル社とコラボレーションしたことも記憶に新しい。バーバリー プローサム(Burberry Prorsum) 2014年春夏ウィメンズコレクションにて、撮影に「iPhone 5s」のiSight cameraを使用。ランウェイ、アイテムのディテール、バックステージの模様をとらえた写真や動画が、全世界に配信された。