企画展「花を愛する人の物語～My Secret Garden～」が、高知県立文学館にて、2022年6月12日(日)まで開催される。

『秘密の花園』、花々が織りなす世界を紹介

フランシス・ホジソン・バーネットの『秘密の花園』は、1911年に発表されて以降、世界中で読み継がれてきた小説だ。“庭再生の物語”である同作には、心に深い傷を負った子どもたちが庭を耕し、植物を育てることで笑顔を取り戻し、健やかに成長していく姿が描かれている。

企画展「花を愛する人の物語～My Secret Garden～」では、『秘密の花園』の世界を紹介するとともに、作品内で描かれた花々にも着目。それぞれの花が、どのように愛され、どのように描かれてきたのか、原産地やゆかりの国の文学作品を、高知県出身作家の翻訳作品などを交えつつ紹介する。

本展では、貴重な書籍や花園の再現コーナーを通して、『秘密の花園』の世界を紹介。加えて、植物画雑誌『カーティス・ボタニカル・マガジン』や、王妃マリー・アントワネットやナポレオン王妃ジョゼフィーヌの植物画家として活躍したピエール＝ジョゼフ・ルドゥーテの『薔薇図譜』などを展示し、『秘密の花園』に描かれた花々に光をあてる。

また、会場では、ジャイアントフラワーアーティスト・福田紗由美によるペーパーフラワーアートとともに、世界の花々をモチーフとした詩や文学作品を紹介。さらに、ヘルマン・ヘッセやカレル・チャペック、寺田寅彦など、庭と花を好んだ古今東西の作家による作品から、それぞれの花にかける思いにふれる。

展覧会概要

企画展「花を愛する人の物語～My Secret Garden～」
会期：2022年4月9日(土)〜6月12日(日) 会期中無休
会場：高知県立文学館 2階企画展示室
住所：高知県高知市丸ノ内1-1-20
開館時間：9:00～17:00(入館は16:30まで)
観覧料：一般 500円
※高知県・高知市長寿手帳などの所持者、高校生以下は無料(手帳などを提示)

【問い合わせ先】
高知県立文学館
TEL：088-822-0231