展覧会「横浜美術館所蔵 日本美術院の作家たち展」が、福島の郡山市立美術館にて、2022年6月5日(日)まで開催される。
日本美術院は、1898年(明治31)、思想家の岡倉天心によって設立された在野の日本美術団体だ。東京美術学校(現・東京藝術大学)を排斥され辞職した天心は、新時代にふさわしい日本画を創造するという理想を掲げ、横山大観や菱田春草、下村観山など、優れた近代日本画家を育成。大観らは、輪郭線を用いずにぼかしを伴って描写する「朦朧体」などに代表される描法によって、日本画の革新を試みていった。
1913年に天心が亡くなると、翌年に大観や観山が中心となって再興日本美術院を結成。今村紫紅や前田青邨、速水御舟をはじめとする次世代の画家が、伝統と革新がせめぎ合うなか、独自の画風を展開してゆくこととなる。
展覧会「横浜美術館所蔵 日本美術院の作家たち展」では、横浜美術館のコレクションから、横山大観《霊峰不二》や下村観山《闍維》、山村耕花《婦女愛禽図》など、日本美術院に所属した21作家による48作品を厳選して展示。明治から昭和まで、日本美術院が近代日本画壇にもたらした精華を紹介する。
展覧会「横浜美術館所蔵 日本美術院の作家たち展」
会期:2022年4月23日(土)〜6月5日(日)
会場:郡山市立美術館
住所:福島県郡山市安原町字大谷地130-2
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 800円(640円)、高校生・大学生・65歳以上 500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳の所持者は無料
※内容は変更となる場合あり(最新情報については美術館ホームページにて確認のこと)
【問い合わせ先】
郡山市立美術館
TEL:024-956-2200