ブエノスアイレスから注目のブランド「Kostüme(コスチューム)」2010-2011A/Wコレクションをご紹介。ブエノスアイレスというと日本ではまだあまり馴染みがないが、前衛的なファッションで、ブラジルに並んで近年注目度の上がっているエリア。
今シーズン、Kostümeが取り上げたテーマは「プリズム」で、「ロンバス(ひし形)」の新たな再構築を試みたコレクション。洋服の解体、再構築ということを考えたときに、「プリズム」の持つ、非対称性、幾何学的な造形、深みに興味を持ちテーマに選んだという。この様子は、コレクションの中で、カッティング、プリント、フリル、生地そのものなどいたるところに形をかえて表現されている。
トーンの異なる無彩色をベースとした色の配置が印象的で、素材には綿、ビスコース、ウールなどの天然素材を使用することが多く、それに加え、今回はレザーなどこれまでのコスチュームではあまり使用されてこなかった素材が大きく取り入れられている。その他、アメリカのPONY 社とのコラボレーションにより、黒やグレーを基調としたカラーにレザーを組み合わせたアヴァンギャルドで実験的な新しいクール・スポーツウェアをコレクションに盛り込んだ。
現在の展開は、アルゼンチンが中心だが、今後、フランス、日本にて展開される予定。ぜひご注目を!