山梨の清里フォトアートミュージアムでは、展覧会「清里フォトアートミュージアム収蔵作品より：原点を、永遠に。」を、2022年7月2日(土)から9月25日(日)まで開催する。

世界の写真家が35歳までに撮影した作品を一挙公開

展覧会「清里フォトアートミュージアム収蔵作品より：原点を、永遠に。」は、清里フォトアートミュージアムの全収蔵作品から、古今東西の写真家が35歳までに撮影した作品を厳選して紹介する展覧会だ。アメリカ・サンディエゴ写真美術館で開催されて好評を博した展覧会の帰国凱旋展となる。

写真家が35歳までの「原点」ともいえる時期に生みだした作品は、個々の写真家の軌跡を見るうえでも、また写真という表現媒体の歴史をたどるうえでも、重要なものである。本展では、写真黎明期の19世紀から現在に至るまで、106人の写真家による153点の作品を、3部構成で展示する。

写真草創期〜20世紀の巨匠による名作

第1部では、写真草創期から20世紀までの写真史に名を残す巨匠による作品を紹介。アルフレッド・スティーグリッツやルイス・ハイン、エドワード・ウェストン、ブラッサイ、W. ユージン・スミスなど、それぞれの写真家の代表作にもなっている作品の数々を、優れたプリントにより展示する。

戦後日本の写真作品

第2部では、太平洋戦争後の日本写真に着目。マスメディアが勃興し、自由な表現が可能となった戦後には、若い写真家は写真のさまざまな可能性を探り、後世に大きな影響を与えた作品を続々と手がけた。会場では、植田正治、田沼武能、細江英公、奈良原一高、東松照明、森山大道、荒木経惟など、日本の戦後写真の礎を築いた写真家の作品に加えて、現在も精力的に活動を続ける作家による作品を目にすることができる。

「ヤング・ポートフォリオ」の作家たち

第3部では、清里フォトアートミュージアムが1995年の開館以来、毎年開催している「ヤング・ポートフォリオ」で取り上げられた写真家を紹介。「ヤング・ポートフォリオ」では、世界の35歳以下の若手写真家から作品を公募し、第一線の写真家による選考を経て選ばれた作品を購入、展覧会で紹介してきた。本展では、伊原美代子やアル・ラプコフスキーなど、「ヤング・ポートフォリオ」の歴史のなかで選ばれた作家の作品を展示する。

展覧会概要

展覧会「清里フォトアートミュージアム収蔵作品より：原点を、永遠に。」
会期：2022年7月2日(土)～9月25日(日)
会場：清里フォトアートミュージアム
住所：山梨県北杜市高根町清里3545-1222
開館時間：10:00～18:00(入館は17:30まで)
休館日：火曜日、ただし会期中の7・8月は無休
入館料：一般 800円(600円)、学生 600円(400円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※家族割引(2～6名) 1,200円

【問い合わせ先】
清里フォトアートミュージアム
TEL：0551-48-5599 (代表)