今年で3回目となるH&Mのデザインアワード。2014年の優勝者に、ブリュッセルLa Cambre校の学生でフランス出身のエディー・アネミアン(Eddy Anemian)が選ばれた。
エディーが発表したコレクションのタイトルは、「They Can Cut All The Flowers, They Cannot Keep Spring From Coming” (すべての花を摘んでしまっても、春は来る)」。イギリスの女優ティルダ・スウィントンの映画「私は愛」と、フランス画家ドミニク・アングルからインスパイアされている。
花柄の装飾布を大胆にカットし、流れるような形に再構築。ウォータープルーフ布地のプリーツスカートと大理石のマーブルのようなテキスタイルを見事にコントラストさせている。コレクションについて、ファッション・デザイナーのアーデム(Erdem)は、「エディーの作品は非常に素晴らしい。その織物技術はとても興味深く、そこから生まれる優雅なシルエットも素晴らしいです。彼には明るい未来が拓けています。次は何をやってくれるのかと、今からわくわくします」と語った。
なお、今回審査員を務めたのは、アーデム、女優のミシェル・ドッカリー(Michelle Dockery)、スタイル・エキスパートのミシェル・ハーパー(Michelle Harper)、Vogue UKエグゼクティブ・ファッション・エディターのセレーナ・フード(Serena Hood)、H&Mデザイン責任者のアン・ソフィー・ヨハンソンら。
優勝を果たしたエディーは、「H&Mデザインアワードを受賞することができ、またメルセデスベンツ・ストックホルム・ファッション・ウィークでも作品を発表出来、とても光栄です。ずっと長い間自分のレーベルを立ち上げたいと願ってきました。今回の受賞を契機に、それができそうなチャンスが巡ってきました」と、喜びをあらわにした。
なお、受賞記念のショーはdesignaward.hm.comで視聴可能。また、先日のメルセデスベンツ・ストックホルム・ファッション・ウィークにおいて披露された彼のコレクションは、そのデザインをベースにした新たな商品として、この秋からH&Mの限定店舗でも発売される。