ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)はアメリカの写真家。その微細で洗練された色彩と構図を持った写真作品では、自由で過激、そして時に純粋でもある桃源郷のような世界が展開され、常に時代の空気が捉えられている。ライアン・マッギンレーは、1977年ニュージャージー州生まれ。2000年、弱冠22歳の時にニューヨーク・ローワーイーストサイドに住む友人達の生活を撮影した作品を発表し注目を集める。2003年には史上最年少でホイットニー美術館にて個展を開催した。以後、2003年にアメリカン・フォト・マガジンの“Photographer of the Year”に選ばれる。2007年にはICP の“Young Photographer Infinity”賞を受賞。 2009年に30代という若さで、ツイン・パーム・プレス社から代表作をまとめた写真集「You and I」を出版。2012年にはリッツオーリ社から『Ryan McGinley: Whistle for the Wind』が出版され、クリス・クラウスやジョン・ケルシーによる寄稿、ガス・ヴァン・サントとのダイアローグが掲載されている。ニューヨークフォトシーンではアイコン的存在を保つ。 マッギンレーの作品はグッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、スミソニアン博物館、国立肖像画美術館をはじめ世界中の美術館に所蔵されている。