五島美術館(ゴトウビジュツカン/The Gotoh Museum)は、東京都世田谷区上野毛にある美術館。

開館は1960年。2010年には本館建物の改修を行い、2011年に大東急記念文庫と合併している。

東急グループの礎を築いた五島慶太が蒐集した、古写経をはじめとする貴重な美術品の数々を公開。絵画、書跡、茶道具、陶磁器、古鏡、刀剣、文房具などを分野別に展示した展覧会を開催している。特に、春と秋に開催する名品展では、五島美術館と大東急記念文庫のコレクションから各分野の代表作品を紹介。なかでも、国宝《源氏物語絵巻》は毎年春に、国宝《紫式部日記絵巻》は秋に、それぞれ1週間ほど公開している。

本館の建物は、和様空間の案出に秀でた吉田五十八の設計によるもの。また、庭園には、伊豆や長野の鉄道事業の際に引き取った石仏が点在するほか、躑躅や枝垂桜などが季節ごとに花を咲かせる。