詩人まど・みちおの絵画作品を集めた展覧会「まど・みちおのうちゅう」が、2025年4月27日(日)から6月29日(日)まで、栃木の宇都宮美術館にて開催される。
1909年、山口県に生まれたまど・みちおは、童謡「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」などの作詞者として知られる詩人。これらの童謡を世に送り出したのち人生の半ばを迎えたまどは、1961年から1964年にかけての4年間、人知れず絵の制作、専ら抽象画を描くことに没頭していた。
驚くべき集中度で「ことばでは いいきれない」ものに没頭したこの時期を経て、1968年には初の詩集「てんぷらぴりぴり」を出版。第6回野間児童文芸賞を受賞し、以後は詩作を中心に活動を続けた。
「まど・みちおのうちゅう」は、そんなまど・みちおの絵画作品を集めた展覧会。山口・周南市美術博物館の収蔵品より精選した絵画約60点のほか、創作ノートや原稿、編集者時代に手がけたカットなど約240点の資料を通して、まど・みちおの生涯をたどる。
抽象画を描くことについて、「この世のどこにもない世界、この世にひとつきりの、自分の世界を描きたいと思ったのです」と言葉を残したまど・みちお。一言一句の言葉で表現する童謡や詩とは異なり、まどの中にあるイメージを素直に映したそれらの絵からは、満ち溢れる自由な創意を感じることができるだろう。
「まど・みちおのうちゅうーうちゅうの あんなに とおい あそこに さわるー」
会期:2025年4月27日(日)~6月29日(日)
会場:宇都宮美術館
住所:栃木県宇都宮市長岡町1077
休館日:月曜日(5月5日(月)は開館)、祝休日の翌日 4月30(水)・5月7日(水)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般 1200(960)円、高大生 1000(800)円、小中生 800(640)円
※( )内は20名以上の団体料金。
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている者とその介護者1名は無料。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料。宮っ子の誓いカードまたは学生証を要提示。
※毎月第3日曜日は「家庭の日」。高校生以下の者を含む家族で来館する場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料。
【問い合わせ先】
宇都宮美術館
TEL:028-643-0100