展覧会「この、原美術館ARCという時間芸術」が、群馬の原美術館ARCにて、2期にわたって開催。第1期は2025年3月15日(土)から5月11日(日)まで、第2期は5月16日(金)から7月6日(日)まで。
榛名山麓の豊かな自然に囲まれ、磯崎新の端正な建築空間で美術作品を紹介している原美術館ARC。展覧会「この、原美術館ARCという時間芸術」では、展示室ばかりでなく、屋外作品や自然環境も含めた美術館全体を時間芸術のように捉えつつ、ソフィ・カル、李禹煥や草間彌生などの作品を紹介する。
第1期には、美術館内のギャラリーAで、ジャネット・カーディフのサウンドインスタレーション《40声のモテット》を展開する特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」を開催。カーディフは、音響やメディア技術を駆使した独創的なインスタレーションを手がけており、《40声のモテット》は初期の代表作として知られている。本展示では、磯崎新の設計による、天窓から自然光が降り注ぐ空間を会場に、歌声が重なりあうサウンドに浸ることができる。
ギャラリーB・C では、ソフィ・カルの《限局性激痛》を展示。同作は、カルの日本滞在を契機に制作された作品であり、1999年、東京の原美術館で世界初公開された。カルの「人生最悪の日」となる自身の失恋体験までのカウントダウンと、その失恋による心の痛みと治療の過程を、写真と文章などを通して表現している。
さらに本展では、宮脇愛子の《うつろひ》などを展示するほか、第2期からは、李禹煥が1991年、同館での個展用に制作した大作の三連画《風と共に》や、山本糾の「落下する水」シリーズなど、制作にも鑑賞にも時間の流れを伴う作品を紹介。また、通年展示である草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》や奈良美智《My Drawing Room》なども目にすることができる。
展覧会「この、原美術館ARCという時間芸術」
会期:
・第1期 2025年3月15日(土)〜5月11日(日)
・第2期 2025年5月16日(金)〜7月6日(日)
会場:原美術館ARC
住所:群馬県渋川市金井2855-1
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:木曜日(3月20日(木・祝)、5月1日(木)は開館)、5月12日(月)〜15日(木)
入館料:一般 1,800円、70歳以上 1,500円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 800円
※群馬県内の小学・中学・高校生は無料
※展覧会「この、原美術館ARCという時間芸術」と特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」は、同じチケットで観覧可
■特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」
会期:2025年3月15日(土)〜5月11日(日)
会場:原美術館ARC ギャラリーA
【問い合わせ先】
原美術館ARC
TEL:0279-24-6585