原美術館ARC(Hara Museum ARC)は、原美術館とその別館であるハラ ミュージアム アークの両館が統合して2021年4月24日(土)、群馬県渋川市に開館。原美術館は、同年1月に閉館を迎えた。
上毛三山のひとつに数えられる榛名山麓の高原に位置する「原美術館ARC」は、アートとともに自然も楽しめる場所。世界的に活躍する建築家・磯崎新が手掛けた黒い色調のシャープな木造建築は、それ自体がアートのような美しさだ。ピラミッド型の屋根が印象的なギャラリーA、その両翼にシンメトリーにギャラリーB・Cが配置されている。
また、木、石、和紙、漆喰などを用いた名工の技が光る特別展示室「觀海庵」は、展示品である原六郎コレクションの「三井寺旧日光院客殿障壁画」がかつて飾られていた滋賀県・三井寺(園城寺)の旧日光院客殿の書院造に着想を得たという。静謐な和風空間となっており、まるで自らが日本画の世界に飛び込むような気分で作品を眺められる。