特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」が、群馬の原美術館ARCにて、2025年3月15日(土)から5月11日(日)まで開催される。
音響やメディア技術を駆使し、独創的なインスタレーションを手がけてきたアーティスト、ジャネット・カーディフ(Janet Cardiff)。特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」では、カーディフの初期を代表するサウンドインスタレーション《40声のモテット》を、磯崎新の設計によるギャラリー空間で展開する。
2001年に発表された《40声のモテット》は、16世紀イングランドの作曲家、トマス・タリスの《Spem in Alium》をもとに制作された作品だ。《Spem in Alium》は、「40声のモテット」と呼ばれる多声楽曲。「モテット」とは、中世からルネサンスにかけて発達したキリスト教音楽であり、複数の独立した声部から構成される。「40声」の場合には、40の声部から楽曲が作られることになる。
カーディフの《40声のモテット》は、楕円形に配置された40台のスピーカーから、タリスの《Spem in Alium》を歌う40人の声が、1台ごとに別々に再生されるサウンドインスタレーション。会場では、1台のスピーカーからひとりの声が聴こえ、歌声が次第に重なりあう、臨場感ある体験に浸ることができるだろう。
特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」
会期:2025年3月15日(土)〜5月11日(日)
会場:原美術館ARC ギャラリーA
住所:群馬県渋川市金井2855-1
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:木曜日(3月20日(木・祝)、5月1日(木)は開館)
入館料:一般 1,800円、70歳以上 1,500円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 800円
※群馬県内の小学・中学・高校生は無料
※展覧会「この、原美術館ARCという時間芸術」と特別企画「ジャネット カーディフ:40声のモテット」は、同じチケットで観覧可
■展覧会「この、原美術館ARCという時間芸術」
会期:第1期 2025年3月15日(土)〜5月11日(日)、第2期 2025年5月15日(金)〜7月6日(日)
会場:原美術館ARC ギャラリーA・B・C ほか
【問い合わせ先】
原美術館ARC
TEL:0279-24-6585