エロイムエッサイム、エロイムエッサイム… その言葉は、最凶の禁忌<タブー> 死者を蘇らせる、「禁断のあそび」が、始まる。
「トカゲはね、尻尾が切れても、また生えてくるんだ。」
「本当?じゃあ、この尻尾からまたトカゲが生えてくるの?」
「ああ。土に埋めて、おまじないするとまた生えてくるんだよ。」
微笑ましい親子の日常。庭に響く、少年の唱えるおまじない…それは、他愛ない冗談のはずだった。が、そんな幸せな日々が一転――家族に悲劇が起きてしまう。映像ディレクター・倉沢比呂子は、かつての同僚である伊原直人の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家・・・そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。この庭には、何かがいる。最凶の禁忌が比呂子と直人に襲いかかる!果たして、2 人はこの迫りくる恐怖から逃れられるのか――?
映画『禁じられた遊び』は、第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞した清水カルマの同名小説を実写映画化するもの。清水カルマのデビュー作でありながら、累計発行部数4万部を突破した人気ホラー小説だ。監督を務めるのは、『リング』『スマホを落としただけなのに』『事故物件 怖い間取り』など、ホラー、サスペンスなどのあらゆる怖さを追求した作品を手がけてきた中田秀夫。