30ページの台本。スタジオに集まった4人の女優たちは、この台本に3日間かけて向き合い、4日目に舞台公演をすると告げられる。配役は未定。閉ざされた環境でスマホや時計を預けさせられ動揺するものの、やりたい役を掴むため、4人は稽古に打ち込んでいく。二流の役者、売れない役者、大根役者、言われるがまま演じることに満たされなくなった役者…稽古を通して、次第に各々の後には引けない事情が浮き彫りになり、人間の本質が暴かれていく。演出家、監督不在という演技の無法地帯で、役者人生を賭けた芝居がぶつかり合う。ついに4日目、仮面をつけた観客が見守る中、4人は役者としての本質を発揮し、舞台を成功させることができるのか。
映画『Page30』は、とあるスタジオに集められ、30ページある台本とともに4日後に舞台公演を行うとだけ告げられた4人の女優を映したセミドキュメンタリー。演出家や監督不在の異様な閉鎖空間で、理由や説明も無いまま舞台稽古を強いられる女優たちを描き出す。原案・監督を手掛けたのは、ドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜」や映画『20 世紀少年』『ファーストラヴ』などで知られる堤幸彦。エグゼクティブプロデューサーと音楽をDREAMS COME TRUEの中村正人、同じく音楽を世界的ジャズピアニスト・上原ひろみが担当する。