オニツカタイガー (Onitsuka Tiger)× アンドレア ポンピリオ(ANDREA POMPILIO) の2014-15年秋冬コレクションが、2014年3月20日(木)に開催された。話題を呼んだ前回のミラノでのショーから、初めて東京・渋谷へと場所を移して行われるショーに、大きな注目が集まった。
会場となったのは、無線音だけが鳴り響く真っ暗闇を、スポットライトが照らし出す空間。「アーバン・スペースマン」という今回のテーマのとおり、それはまるで都会に現れた小さな宇宙。シャトルの大きな着陸音が鳴り響くと、フラッシュのようにライトが点滅、その中をヘルメットにシルバーの全身タイツのモデルが駆け抜けるという、意表をつく展開でショーは幕を開けた。
初めて東京の地に降り立ったアンドレアが表現したのは、テクニカルなスポーツウェアに、デイリーユースなアイテムを合わせたストリートスタイル。若い世代を意識したと彼が語るように、切り替えが特徴的なスウェット素材のパーカーやパンツにタイを合わせたり、ツイードのミニスカートにはスパッツを合わせていたりと、テイストミックスを積極的に取り入れたスタイリングは、自由な発想で満ちている。
バッグをはじめとするアクセサリーは、未来をイメージしたという三角形の幾何学模様、オレンジのボーダー柄を多用。フェミニンなレース素材のトップスには、スポーティーなラインを塗り重ねた。タイガーの顔ををアップで切り抜いたような、独特のグラフィックもユニーク。
またシューズには、トレッキングテイストが人気の「ヒマラヤン」をベースにしたものが登場した。ウィメンズはツイード素材、メンズはオレンジのスエードや幾何学模様のレザーを使用することで、アウトドアのにおいを感じさせないモダンな印象にアップデート。2つのベルクロを配したスニーカーも、ヴィヴィッドカラーでフレッシュなエネルギーを感じさせた。