企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」が、香川の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて、2023年10月8日(日)から12月10日(日)まで開催される。その後、茨城の水戸芸術館に巡回する。
企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」は、国際的に高く評価されるテキスタイルデザイナー・須藤玲子(すどう れいこ)と、須藤が率いる「NUNO」の活動を紹介する、日本初の大規模個展だ。
1953年茨城に生まれた須藤は、日本の伝統的な染織技術や現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイルづくりを行ってきた。思いがけない素材を用いたり、伝統的な職人技に最新の工業技術を組み合わせたり、あるいはいち早くサステナビリティに取り組んだりと、須藤は従来の概念にとらわれない発想で、身近な「布」に斬新な視点をもたらしている。
須藤の活動を包括的に紹介する本展では、完成したテキスタイルばかりでなく、テキスタイルができるまでの製作過程にも光をあてて紹介。発想の源泉から、アイディアを実現する試行錯誤、日本各地の職人や工場との協働作業まで、そのプロセスを公開する。
とりわけ、須藤の代表的なテキスタイル7点については、製作過程を音や映像を交えたインスタレーション作品として紹介。加えて、NUNOが手がけた布を数百枚縫いあわせた幅14mのパッチワーク幕と、ジャカード織制作に用いるパンチカードを大量に繋いだ幅11mのカーテンを展示するなど、美術館の空間を活かした展示も行う。
さらに会場では、猪熊弦一郎作品とのコラボレーションによる須藤の新作インスタレーションも公開する予定だ。
企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」
会期:2023年10月8日(日)〜12月10日(日)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3階展示室C
住所:香川県丸亀市浜町80-1
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(ただし10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)
観覧料:一般 950円(760円)、大学生 650円(520円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※高校生以下・18歳未満、丸亀市在住の65歳以上、各種障害者手帳の所持者および介護者1名は無料
※同時開催の常設展「猪熊弦一郎展 生活に美を」の観覧料を含む
※11月23日(木・祝)は開館記念日のため観覧無料
■巡回情報
・水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期:2024年2月17日(土)~5月6日(月・振)
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
※画像の無断転載を禁ずる。
【問い合わせ先】
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
TEL:0877-24-7755