特別企画展「文人サークルへようこそ─淇園・鶴亭・蕪村たちがお出迎え─」が、奈良の大和文華館にて、2023年8月18日(金)から9月24日(日)まで開催される。

日本の“文人サークル”に育まれた絵画

江戸時代中期ごろの日本には、中国の明・清時代に隆盛した文人文化が伝わるようになった。中国の文人とは、身分としては高級官僚であり、治国・修身のための幅広い知識を持って、詩書画に秀でていることが理想とされていた。日本でも、文人文化に関心を抱いて、中国の学問や教養を学び、詩書画の創作を楽しむ人々が現れるようになったのだ。

日本の文人文化の特徴のひとつが、その身分が多様であった点だ。武士から町人、農民まで、文人の生き方を目指した人々のあいだには身分を超えた交流があり、いわば文人サークルとともに文人文化が発展していった。

特別企画展「文人サークルへようこそ─淇園・鶴亭・蕪村たちがお出迎え─」では、日本の文人文化のうち、主に西の文人サークルに着目。初公開となる鶴亭(かくてい)筆《墨竹・墨蘭図》をはじめ、柳沢淇園(やなぎさわ きえん)や与謝蕪村(よさ ぶそん)などによる絵画作品を紹介する。

展覧会概要

特別企画展「文人サークルへようこそ─淇園・鶴亭・蕪村たちがお出迎え─」
会期：2023年8月18日(金)～9月24日(日)
会場：大和文華館
住所：奈良県奈良市学園南1-116
開館時間：10:00～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(9月18日(月・祝)は開館)、9月19日(火)
入館料：一般 630円、高校・大学生 420円、小・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引、引率者1名は無料
※障がい者手帳の所持者および同伴者1名は2割引

【問い合わせ先】
大和文華館
TEL：0742-45-0544