企画展「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子(センス)いいね」が、京都の嵯峨嵐山文華館にて、2023年7月14日(金)から10月9日(月・祝)まで開催される。
団扇は、8世紀初頭に中国から日本に伝わったとされ、涼をとるほか、虫や邪気を払う道具として用いられた。一方で扇子は、平安時代に団扇を改良して作られたものであり、のちに神事の道具や貴族の装身具、茶道や舞の小道具として使われてきた。扇子は、美麗な絵柄が描かれるばかりでなく、手にする者の品格を表現するモチーフとして絵画にも登場している。
企画展「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子(センス)いいね」では、京扇子の老舗「白竹堂」の協力のもと、団扇や扇子を描いた日本画作品とともに、主に江戸時代から現代にかけて作られた扇を展示する。
本展では、近世から近代にかけての日本画家が描いた扇面や、扇をモチーフとした絵画を紹介。近世の画家・中村芳中が手がけた48枚の扇面が貼られた屏風《花鳥人物扇面貼交屏風》や、上村松園《春風》、竹内栖鳳《野雀》、そして小林古径《扇売》などを目にすることができる。
また、団扇や扇子がもたらす風流や、扇によって佇まいの引き立てられる作品に着目。なかでも、《京都画壇名家団扇十二幅対》は初公開。菊池契月や西村五雲など、明治時代から昭和時代にかけて京都で活躍した画家12名によって描かれた団扇の作品を目にすることができる。
企画展「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子(センス)いいね」
会期:2023年7月14日(金)〜10月9日(月・祝) 会期中に展示替えあり
[前期 7月14日(金)〜8月28日(月) / 後期 8月30日(水)〜10月9日(月・祝)]
会場:嵯峨嵐山文華館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:8月29日(火)
入館料:一般・大学生 1,000円(900円)、高校生 600円(500円)、小・中学生 400円(350円)、幼児 無料
※障がい者および介添人1名までは各600円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金
※福田美術館両館共通券は、一般・大学生 2,300円、高校生 1,300円、小・中学生 750円、障がい者および介添人1名まで 各1,300円
【問い合わせ先】
嵯峨嵐山文華館事務局
TEL:075-882-1111