ア ベイシング エイプ(A BATHING APE)の2024年春夏コレクションが、2023年8月31日(木)に東京・代々木第二体育館にて発表された。
1993年のブランドデビュー以来、日本のストリートファッションを牽引してきたア ベイシング エイプ。2023年でブランド30周年を迎え、今回東京でのショーは初となる。ショーは全4部で構成され、代々木第二体育館の円形の会場にてランウェイショーが披露された。
なお、本ショーは楽天主催の日本のファッションブランドを支援する「by R(バイアール)」プロジェクトの一環として開催されたものだ。
モデルたちは、瓦屋根に提灯を下げた日本古来の門構えから暖簾をくぐるようにして、観客の前へと姿を現す。第1部では、ブランドのアイコニックなカモフラージュ柄「ベイプカモ」をあしらったスウェット、ブルーのチェック柄のジャケットやパンツ全体にビジューなど煌めく装飾をあしらったセットアップなどを展開。ブランドならではのモチーフや、設立当初から変わらぬストリートテイストが随所に落とし込まれている。
第2部の冒頭は、複数のバスケットボールを入れたバッグを担いだモデルが登場。1993年のブランド立ち上げ当初から熱狂的な人気を獲得したア ベイシング エイプは、NBA選手やNBL選手からも愛用されるように。その歴史を示すように、バスケットボールシーンを想起させるルックが続く。
たとえば、バスケットボールのユニフォームに白Tシャツとゆったりとしたパンツを合わせたスタイルや、スタジャンとハーフパンツを合わせたスタイルなど。中にはバスケットボールを抱えたモデルもおり、さながらバスケ選手がランウェイを歩いているかのようであった。
暗転し曲調が変わり、暖簾の間から姿を現したのはガーリーなウェアに身を包んだモデルたち。先程までとは一転、デニムのミニワンピースやクロップド丈のTシャツにプリーツスカートなど、ストリートとフェミニンをミックスさせたスタイルが会場を一気に華やいだ空間へと変化させた。
ショーを締めくくる第4部、会場は一瞬ざわめき異様な雰囲気に包まれる。登場したのは、シグネチャーのひとつである「シャークフーディー」のフード部分であるシャークが着ぐるみのように巨大化し、翼を生やしたルック。シャークたちは1体に留まらず、大量に現れる。会場をぐるりと一周すると、暖簾近くに整列。直後、第1幕から第3幕まで登場したモデルが続々と現れ、ショーは幕を閉じた。