映画『落下の解剖学』が、2024年2月23日(金・祝)に公開される。
映画『落下の解剖学』は、人里離れた雪山の山荘にて発生した男性の転落死を巡る物語。死亡した男性の妻に殺人容疑がかかるが、潔白を証明してくれる唯一の証人は視覚障碍のある11歳の息⼦のみ。事故か、自殺か、殺人か、裁判が開かれる。
見所は、事件を追うごとに明らかになっていく夫婦の秘密や嘘。死亡した夫と妻サンドラが、夫が亡くなる前日に繰り広げた壮絶な夫婦喧嘩の音声録音の一部始終が露わになるなど、真実に迫る過程で“仲睦まじい夫婦像”が徐々に崩れゆき、表の顔とは全く違う真の姿が暴かれていく様子を強烈に描き出す。
夫殺人の罪に問われる主人公・サンドラ役は、映画『ありがとう、トニ・エルドマン』や『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』のザンドラ・ヒュラーが演じる。知的なポーカーフェイスの下で、底なしの冷酷さと⾃我を爆発させる圧巻の演技に注目だ。
主人公・サンドラ…ザンドラ・ヒュラー
ベストセラー作家。息⼦の悲鳴を聞いて夫が転落したと救助を要請するも、夫が死亡。唯一現場にいたこと、前日に夫と喧嘩をしていたことから、夫殺しの嫌疑をかけられる。
サンドラの息⼦…ミロ・マシャド・グラネール
視覚障がいを持つ、サンドラの11歳の息⼦。ある日、血を流して倒れている父親を発見する。転落事件の唯一の“証人”として法廷に立つ。
監督は、映画『落下の解剖学』が長編映画4作品目にして、第76回カンヌ国際映画祭最⾼賞であるパルムドールを受賞したジュスティーヌ・トリエ。フランスで公開され瞬く間に話題を呼んだ作品が、遂に日本にも上陸する。
なお、『落下の解剖学』は第81回ゴールデン・グローブ賞で脚本賞と非英語作品賞の2部門を獲得。さらに第96回アカデミー賞においては、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞といった主要部門含む5部門にノミネートされている。
【作品詳細】
映画『落下の解剖学』
公開時期:2024年2月23日(金・祝)
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ
配給:ギャガ
字幕翻訳:松崎広幸
原題:Anatomie d'une chute
英題:Anatomy of a Fall