ガンリュウ(GANRYU)の2015年春夏コレクションが、2014年7月29日(火)に東京・南青山にあるショールームで発表された。
先シーズンに引き続き、今季もメンズ・レディスともに展開されたコレクション。メンズウェアは“コントラスト”をテーマに、ナチュラルな素材を活かしながらも、人工的な要素を取り入れたクリエーションを披露する。
「デザインしないことを、いかにデザインできるか」とデザイナーの丸龍文人が話す通り、コレクションでは、まるでシーチングのように、加工されていない素材を用いたアイテムが登場。それでも、リネンやシャンブレー、オックスフォードを組み合わせたしたシャツなど、さりげなくデザインのこだわりを感じさせる。その他にもガーゼのジャケットなど、柔らかな手触りの服が多い。
全体的に無垢なイメージを感じさせるが、コレクションでは無機質な要素もアピールされた。幾何学模様がパッチワークで表現されたカットソーやTシャツ、シャカシャカとした手触りのポリエチレンを部分的に取り入れたブルゾンなどが展開。また「Information is not knowledge」といった、アインシュタインの言葉がプリントされたアイテムも、見る者の視線を奪う。
レディスウェアは「Rady made」がテーマ。オーソドックスなブラウスやTシャツといった日常的な素材を用い、特別な既製服を提案した。中でも異素材をミックスしたものが目立ち、ボリューム感のあるブルゾン、サテンをパッチワークしたパンツなどが登場したほか、ワンピースやトップスにチェック柄を部分的に取り入れたものも。足元は、キャンバスとレザーを大胆に組み合わせたシューズをコーディネートした。