特別展「かながわへのまなざし」が、神奈川県立歴史博物館にて、2024年8月10日(土)から10月6日(日)まで開催される。
19世紀後半の日本では、「鎖国」により中断していた西洋との交流が再開された。この頃の「かながわ」に目を向けると、1853年、開国を求めて来日したペリーらが久里浜に上陸し、翌年には横浜で条約を締結している。そして1859年には神奈川が開港するなど、「かながわ」の地には西洋の人々が訪れるようになっている。
来日した西洋の人々は、当時の「かながわ」の様子を、文章ばかりでなく絵画や写真などでも記録した。「かながわ」が本格的に描かれた初期の例が、ペリー日本遠征隊に随行した画家ヴィルヘルム・ハイネなどによるものである。この時の画像の多くは、使節の公式活動報告書に挿絵として収められるほか、のちに来日した人々の滞在記や旅行記にも活用され、「かながわ」のイメージを広めてゆくことになった。
また、1859年に神奈川が開港すると、商人ばかりでなく、世界一周旅行を目的とした旅行者も来日。当時、アメリカやカナダに大陸横断鉄道が施設されるとともに、大型蒸気船の定期航路が開設されたことから、世界一周旅行が可能となっていたのだ。旅行者は、「かながわ」各地をはじめ日本国内を旅するほか、日本の工芸品にも興味を抱き、持ち帰っている。
特別展「かながわへのまなざし」は、日本の開国初期における「かながわ」の様子を、当時来日した西洋の人々による画像を通して紹介。西洋の人々が「かながわ」のどのようなところに関心を持ち、それらをほかの人々へとどのように伝えたのかを探ってゆく。
特別展「かながわへのまなざし」
会期:2024年8月10日(土)~10月6日(日)
会場:神奈川県立歴史博物館 1F 特別展示室
住所:神奈川県横浜市中区南仲通5-60
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(8月12日(月・振)、9月16日(月・祝)・23日(月・振)は開館)
※9月10日(火)は、展示替えのため特別展室のみ閉室
■観覧料
・特別展・常設展セット料金
一般 1,100円(1,050円)、20歳未満・学生 700円(650円)、65歳以上 250円、高校生 200円、中学生以下 無料
・特別展
一般 900円(800円)、20歳未満・学生 600円(500円)、65歳以上 200円(150円)、高校生 100円、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者福祉手帳、ミライロIDの提示者および介助者(原則2名まで)は無料
【問い合わせ先】
神奈川県立歴史博物館
TEL:045-201-0926