特別企画展「生誕120年記念 モダニスト福田豊四郎、秋田を描く 土田麦僊に愛された日本画家」が、京都府立堂本印象美術館にて、2024年10月9日(水)から11月24日(日)まで開催される。
福田豊四郎(ふくだ とよしろう)は、大正時代末から昭和時代にかけて活躍した日本画家だ。自身の故郷である秋田の風景を詩情豊かに描く一方、生涯にわたって日本画の革新を追求し、色彩感覚に富むモダンな表現を手がけている。
特別企画展「生誕120年記念 モダニスト福田豊四郎、秋田を描く 土田麦僊に愛された日本画家」は、京都では初となる、豊四郎の回顧展。秋田を題材とした作品を中心に、初期から晩年にいたる豊四郎の代表作を一堂に会して紹介する。
明治37年(1904年)秋田に生まれた豊四郎は、はじめ京都で洋画を学んだのち、東京の川端龍子(かわばた りゅうし)、京都の土田麦僊(つちだ ばくせん)に師事して日本画家となった。豊四郎は早くから、郷里・秋田を題材とする情趣豊かな作品により帝展で連続入選を果たすなど、頭角を現している。第1章では、20代前半の豊四郎に着目し、十和田湖を題材とした《故山新秋》や、《雪の一日》などを展示する。
昭和3年(1928年)、拠点を東京に移した豊四郎は、龍子の在野団体「青龍社」に所属し、意欲作を発表。しかし、帝展にも出品を続けたために龍子から破門され、青龍社を脱退することに。その後は、西洋絵画の手法を取り入れた日本画を手がけ、前衛的な活動を展開してゆくこととなる。第2章では、20代後半から40代前半にかけての豊四郎の活動を、《五月山湯》や《濤》といった作品を通して紹介する。
豊四郎は第二次世界大戦後、「世界性に立脚する日本絵画の創造」をスローガンに「創造美術(のちの創画会)」を結成し、戦後における日本画を牽引。戦前より革新的な活動を展開するも、晩年は穏やかな作風を示している。第3章では、昭和45年(1970年)にこの世を去るまでの活動に光をあて、晩年の《雪国》などを展示する。
特別企画展「生誕120年記念 モダニスト福田豊四郎、秋田を描く 土田麦僊に愛された日本画家」
会期:2024年10月9日(水)~11月24日(日)
会場:京都府立堂本印象美術館
住所:京都府京都市北区平野上柳町26-3
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日に休館)
入館料:一般 510円(400円)、高校・大学生 400円(320円)、小・中学生 200円(160円)
※( )は20名以上の団体料金
※65歳以上、障害者手帳の所持者および介護者1名は無料(証明できるものを要提示)
【問い合わせ先】
京都府立堂本印象美術館
TEL:075-463-0007