秋のデザインイベント「東京ミッドタウン デザインタッチ 2024(Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2024)」が、2024年10月11日(金)から11月4日(月・振休)までの期間、東京ミッドタウンにて開催される。
“デザインを五感で楽しむ”をコンセプトにした、秋のデザインイベント「東京ミッドタウン デザインタッチ」。最前線で活躍する国内外のクリエイターが集結し、東京ミッドタウンの芝生広場やガーデンをはじめ館内にて、インスタレーションや展示を体感できるイベントだ。
17回目の開催となる2024年のテーマには、「つむぐデザイン -Weaving the Future-」を掲げた。テクノロジーの進歩により、さまざまに変化する社会を、ポジティブに受け止めることの大切さが問われる今、“人々の心と未来への変化をつむぐ”デザインにフィーチャーする。
中でも目玉となるのは、建築家・クマタイチが手掛ける「リレキの丘」。3つのリングがずれながらつながる曲面が目を惹く、木の地形のインスタレーションだ。
最大の魅力は、訪れた人の“履歴”によって新しい景色が完成していくこと。来場者は、土日祝日限定で配布される「リレキシール」をインスタレーションに貼ることができ、人々の訪問した“履歴が残る”と同時に、色彩豊かなデザインへと変貌していく。また10月20日(日)には、アーティストの蓮沼執太を迎え、ライブセッションを行う。
また、「青森ねぶた祭」で使われた和紙を使用したキャンドルホルダー作りのワークショップも開催。できあがったキャンドルホルダーは、リレキの丘に持っていき灯す。
ミッドタウン・ガーデンに現れるのは、建築家・津川恵理によるインスタレーション「都市の共動態」。ミッドタウン・ガーデンの微地形の3Dスキャンデータをもとに、コンクリートキャンバスでデザインされた立体的なオブジェ群を設置する。日常ではあまり意識することのない、”地形”という潜在的な情報をもとに作られており、立ち止まって観察したり、写真を撮ったり、座ったり、寝たり…と様々な過ごし方を再発見できるかもしれない。
2024年3月に赤坂サカス広場に展示された、赤いクッションで編み込まれたオブジェ「ヤワラカサカ」が、東京ミッドタウンのガレリアにもお目見え。デザインオフィス「ネンド(nendo)」によるインスタレーションで、昼間はくつろいだり登ったり遊具として使用でき、夜は照明がついて交流の場となっていた。「デザインタッチ 2024」では、そんな「ヤワラカサカ」を結び直し、人々に憩いの時間を提供するソファに生まれ変わらせる。
クリエイティブな視点を取り入れたい人には、“創造的な思考”をコンセプトに制作を行うデザインプロジェクト「インフォームズ(InForms)」の展示がおすすめ。来場者は、壁に飾られた世界の人口やレアメタル産出量などを基に作られる、情報を視覚化した作品を鑑賞。斬新な切り口で表現されたデータから得た新たな気づきを周りに共有することで、データへの理解がより深まり、クリエイティビティを刺激される。なお、本展示はビジュアルデザインスタジオ「ワウ(WOW)」が手掛けている。
東京ミッドタウンが才能あるデザイナーやアーティストとの出会い、支援、コラボレーションを目指して開催する「東京ミッドタウンアワード(TOKYO MIDTOWN AWARD)」も見逃せない。2024年もデザイン・アートの2部門にて募集、選出された作品をプラザB1階のメトロアベニューにて発表・展示する。各賞の発表は10月10日(木)の予定だ。