ウジョー(UJOH)の2025年春夏コレクションが、パリファッションウィークにて発表された。
今季のウジョーは、カッティングの技法を駆使して、構築的でありながら軽やかなテーラリングを再定義した。全体として、カッティングで生まれた余白に、躍動感あふれる要素を加えたアイテムが散見された。
ウジョーは、テーラードの再定義の中で、体のラインに合わせたカッティング、一直線の切り込み、ショート丈のジャケットなど、余白を作り出すことをまず提案している。そうすることで、深いスリットの入ったパンツやロングスカートなどから、歩みを進めるたびに裾の広がった躍動感を感じることができるのだ。
そしてウジョーによるテーラードの再定義において、最も鍵を握ったのはカッティングにより生まれた余白の埋め方であろう。体の側面に沿って大胆にカットが施されたテーラードジャケットには、インナーに光沢感のあるオープンカラーシャツをのぞかせている。
スマートなテーラードスタイルを再定義する上で、ウジョーにとってスカーフは欠かせない存在のようだ。薄手で大判なスカーフを首元にゆとりをもって巻き付けることで、ブラックのジャケットに躍動的な要素が加わる。
リーボック(Reebok)との初のコラボレーションアイテムとして全8型も披露された。素材は軽量で撥水性のある素材を使用し、立体的なブランドが得意とするパターンメイクや贅沢な布使い、ドローコードなど、ウジョーのデザイン性とアクティブウェアの要素が融合した新感覚なアイテムが待ち遠しい。
カラーパレットは、ウジョーのシグネチャーであるサンドベージュとグレーのピンストライプをはじめ、淡い色合いのグリーンやスカイブルーなどパステルカラーで構成された。穏やかな色味ながら、ポジティブな印象のカラーでテーラードの美しさを際立たせていた。