「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ(CAFE DIOR by Anne-Sophie Pic Ginza)」が2024年12月11日(水)、東京・ギンザ シックスの「ハウス オブ ディオール ギンザ」にオープン。
ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)やラデュレ(Ladurée)といった、パリの老舗パティスリーとコラボレーションしてきた「カフェ ディオール」が、2024年冬にリニューアルオープン。「「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック」では、世界最多のミシュラン星を獲得しているフランス人女性シェフ・アンヌソフィー=ピックとタッグを組み、“まるで芸術作品”のようなメニューを提供する。
関西国際空港にある1号店に続く「ハウス オブ ディオール ギンザ」の2号店では、「カフェ ディオール」初となるセイボリーを用意。すべてのスイーツやセイボリーに、メゾンを象徴する「トワル ドゥ ジュイ」「カナージュ」「千鳥格子」などのコードを施しているのが特徴だ。
店内は、ブランドのアーカイブ写真をコラージュした壁を背景に、ホワイトの丸テーブル、パステルカラーの千鳥格子柄チェアが並ぶ。またプレートやグラス、カトラリー類はすべてカナージュモチーフを纏っており、ディオールの世界観に浸ることができる。クリスマスに向けて、「トワル ドゥ ジュイ」やスターのオーナメントが煌めくクリスマスツリーも飾られている。
ここからは、アンヌ=ソフィー・ピックと1から作り上げたという新メニューを紹介。アミューズからパン、スープ、デザート、ドリンクまでを“ショートコース仕立て”で解説していく。
スタートは、「ニュールック(NEW LOOK)」と名付けられたアミューズ。ディオールが提案する“ニュー”モンブランは、フォアグラのモンブランだ。濃厚なフォアグラのテリーヌを絞った中には、ヘーゼルナッツ・ピスタチオ・アーモンドによるヌガー、トンカ豆とバニラの香るクリームを忍ばせた。一口頬張ると、塩気の効いたフォアグラと甘いヌガー、スパイスの香りが口の中に広がる。
つけあわせのパンとして、栗はちみつを使用したカンパーニュがお目見え。噛みしめるごとに、芳醇な香りとしっかりとした歯ごたえを感じられる。トンカ豆とコーヒーで奥深さを加えたグラフェットバターをつければ、より豊かな風味が広がっていく。
続いて登場するのは、甘みのある根菜・パースニップのスープ。カナージュ型に焼き上げたチュイル(薄焼きクッキー)を崩すと、優しい甘さのスープ、ほんのりとした酸味のピクルス、スパイスを纏ったくるみ、クルトンが現れる。絶妙なバランスのハーモニーに、チーズ風味のチュイルがアクセントを加えている。
デザートの「グランヴィル」は、クリスチャン・ディオールが幼少期を過ごしたノルマンディ地方の街が着想源。ジューシーな林檎のコンポートと芳醇なバニラクリーム、そば粉のガレットを重ね、トワル ドゥ ジュイを描いたチョコレートを纏わせた。林檎の甘くみずみずしい味わいはもちろん、スパイシーなシナモンの香り、口当たりなめらかなクリームを1度に味わうことができる。
そのほか、ローズを模ったタルト「ラ ローズ」や、カナージュモチーフをあしらったチョコケーキ「ル レディ」、ラッキースターが目を惹く「ラ ローズ デ ヴァン」など見た目も華やかな品々がラインナップする。