ダヴィット モルソー(Davit MEURSAULT)の2011S/Sコレクションが行われた。会場は秩父宮ラグビー競技場。
テーマは「- Another view? -」。別の視点から見た時に、浮かび上がる本質や意外性を表現したかったという。日々生活している上で生まれる固定概念というものを取り払って、普段とは違った視点で見ることの大切さというものを服に落とし込んでみせることがキーとなった。
戦争をイメージさせる迷彩柄を花柄に見せたプリントや、素材を左右で変えたアイテムなど、ひねりを加えたアイテムが登場。ショーに出てきたアイテムのうち半分はリバーシブルで着用が可能なもの。バルーンスカートは着る人によって様々な見せ方が出せるように作られている。ミリタリーのブルゾンといったものと、ジレやジャケットなどのテーラードのアイテムをうまくミックスしているのが、東京らしいコーディネート。レイヤードスタイルも多く見られた。
素材に関してはコットンキュプラやレーヨンなど軽やかな素材を用いて、柔らかさ・カジュアル感を出し、春らしい表情に。アシンメトリーな柄もカジュアルなテイスト。レディースに関しては、ギャザーなどでフェミニンな印象のアイテムも。全体的にカラーは落ち着いたものを使用。軽やかな素材と相まって、着やすそう、そして着回しがききそうなアイテムが多い。このあたりから「誰もが着れる服を作る」というDavit MEURSAULTのベースにある方向性が伺える。