2010年10月15日、3331ArtsChiyodaにてミントデザインズ(mint designs)の2011年春夏コレクションが発表された。
コレクションのテーマは「Almost Blue」。
3331ArtsChiyodaの真っ白なギャラリースペースで、壮大な音楽の中始まった今回のコレクションは、テーマ通り、殆どがデニムを素材として使用したもので展開された。また、デニムのインディゴブルーに映えるミントデザインズらしいプリントの施された軽やかで透け感のあるドレスも見られた。
ラストルックは、スナップボタンでいっぱいのデニムのドレス。自由にポケットを付けたり、デザインを変更する事ができるという。
今回、デニムをメインのマテリアルに選んだ理由として、デザイナーの勝井北斗・八木奈央の両氏は、「ジャパンデニムが注目されている今、デニムはずっと挑戦したい素材だった。そして、デニムを扱うからには、一からミントデザインズのデニムを作りたかった。」と語る。
新たな素材を生み出すには、ひとつのコレクション全てを注ぎ込むくらいの覚悟が必要であり、そこで、今回のコレクションではデニムの「ブルー」をテーマとして展開する事になったのだという。
そして、ミントデザインズのコレクションの特徴とも言えるヘッドドレス。
今回のコレクションでは、デニム素材を重ねて作られたプロダクトに、縫製工場で使用されている巨大な裁断機で裁断を行い、デニムを地層の様に見せるヘッドドレスが展開された。
毎コレクションでヘッドドレスを展開する理由として、服作りとは全く異なる作り方をするプロダクトを生み出し、インスタレーション的なアプローチを試みることにより、クリエーションの幅を広げ、デザインのマインドを見る者により分かりやすく伝えるためだと八木氏は語る。
本コレクションにより、デニムという素材の可能性を改めて実感したというデザイナーの2人。新たな素材を得た今後のミントデザインズが楽しみだ。