特別展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」が、香川・高松市美術館にて、2025年4月12日(土)から6月8日(日)まで開催される。東京の渋谷区立松濤美術館などでも開催された巡回展だ。
不思議な世界観とモノトーンの緻密な線描による絵本作品で知られる、アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリー。『うろんな客』や『不幸な子供』など、ゴーリー自らがテキストとイラストの両方を手がけた主著(primary books)のほか、挿絵、舞台や衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターを手がけるなど、多彩な才能を発揮した。バレエや映画といった文化に加え、『源氏物語』など多くの古典から影響を受けたストーリーが魅力となっている。
特別展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」では、そんなゴーリーの作品や資料、約250点が集結。「子ども」「不思議な生き物」「舞台芸術」といったテーマを軸に、展示していく。
見どころは、日本でも翻訳出版された絵本の原画。たとえば、子どもたちが恐ろしい運命に出会うさまを描いた『ギャシュリークラムのちびっ子たち』、とある家族の中に入り込んできた奇妙な生物を題材とした絵本『うろんな客』、不思議な自転車が2人の子どもを乗せて旅に出る奇妙な物語『優雅に叱責する自転車』などだ。
また、『恐るべき赤ん坊』『具体例のある教訓』といった、日本未刊行の絵本の原画も登場し、ゴーリーの狂気的な世界観を原画を通して体感することができる。
さらに高松市美術館では、本展覧会のテーマに合わせ、奈良美智をはじめとする収蔵作品を特別展示するので、合わせて要チェックだ。
【詳細】
特別展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」
開催日程:2025年4月12日(土)〜6月8日(日)
休館日:月曜日(5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館)
時間:9:30〜17:00(金・土曜日は19:00閉館、入室は閉館30分前まで)
会場:高松市美術館
住所:香川県高松市紺屋町10-4
料金:一般 1,200(960)円、大学生 600(480)円、高校生以下 無料
※( )内は前売、20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者(または障害者手帳アプリ「ミライロID」提示)は入場無料。
※前売券は、高松市美術館1階受付、高松市役所生協、ゆめタウン高松サービスカウンター、宮脇書店本店及び南本店にて4月11日(金)まで販売(詳細な販売開始時期は各店舗へ問い合わせ)。
【問い合わせ先】
高松市美術館
TEL:087-823-1711