ディスカバード(DISCOVERED)が10月17日(金)、2015年春夏コレクションを発表した。
「townforce」をテーマにした今シーズン。ブランドらしいテクニカルなミックスが多く見られたコレクションの中でも、異彩を放ったのは、色とりどりのハンドトゥース(千鳥柄)だ。「自分を守る色として千鳥柄は面白く感じた。それを迷彩に見立てるところから発想を広げた」デザイナーの木村多津也はそう語る。
もちろんそれだけではない。コレクション全体を見ると、「街で着られるミリタリーを目指した」という木村の言葉は説得力を持つだろう。スクエアなポケットが特徴のコンバットジャケットなどアイコニックなアイテムはもちろん、スクエアなリュックやウエストポーチといった小物、アイテムのディテールにまで染み渡っている、軍服のエッセンス。随所にテクニカルなファブリックも登場し、アウトドアの要素とともに軽やかさを与えた。ジャケットやロングコートにはショートパンツ、ブルゾンにはタイトなパンツと、ストリートライクなスタイリングでまとめるのが鉄則だ。
前半はオレンジなどビビッドなカラーも差し込まれたが、後半からはアースカラーの応酬。春夏シーズンのコレクションだということを忘れるほどに、ブラウンやカーキ、マスタードなどのカラーに彩られたアイテムが現れては消えていく。これもまた、ディスカバードが見せたひとつの意外性だ。世の中にある様々なものの断片を、予想外のアイデアでつなぐ。そんな”東京らしい”姿勢は、今回のコレクションにも脈々と流れていた。